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死後、神とその従僕たる天使を除いた全ての生命は転生、あるいは生前の罪を清算するために地獄へと落とされる。
本来、転生とは完全に無作為なものであり、転生後には転生前の生についての記憶は抹消されるようになっている。
だが、特定の条件を満たした者はその限りでなく、転生後のあらゆる条件についての融通が利くようになっていた。
そして、条件を満たした者の中でもごく一部には更に特殊なアイテムを選択することで与えられていた。
その一つ、天使に対していつでもなんでも相談をすることができるアイテム、「いつでも相談窓口」なるものがある。
俺はその相談窓口で転生者から相談を受ける天使だ。
「……あぁ、この間のおっさんか」
新着通知を告げる通知音に意識を向ける。
開かれた相談メールの差出人欄にはつい最近「いつでも相談窓口」を選んで転生をしたおっさんの名前があった。
このおっさんはただひたすらに善人で死の間際まで当たり前に善行を積み続け、それを善行だとも思わないような聖人だった。
勤勉な努力家で他人を助けることを当然とし、ただの人間とは思えないほどに多数の人を助け、時には命すら救ってきた。
そんなおっさんの最期は同僚の横領に気付き、説得を試みた果てに生きたまま埋められるといった酷く悲惨なものだった。
しかし、そんな目に逢ったにも関わらずおっさんは「彼にも事情があったのでしょう」と本心で言ってのけた。
大した人格者だと思う。
差別をするつもりはないが、そんな人間の相談であれば持ちうる力の全てを使って答えてやりたいと思ってしまうのは仕方のないことだろう。
「よし、任せとけおっさん。絶対に解決してやるからな!」
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担当者様
大変お世話になっております。先日、赤ん坊で転生をさせていただいた田中です。こちらの世界ではリオンと名付けていただきました。
本題の相談です。
私は授乳プレイに大変強い関心があったので赤ん坊で転生させていただきました。
ですが、この世界での母が一向に私の息子を触ってくれません。私としてはすでに準備万端なのですが何がいけないのでしょうか?
PS.ナニは準備万端なのでナニがイケないことはないと思います。
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「…………怪文書来ちゃった」




