”俺は妻と結婚して7年になるが、やっと俺達に子供がデキた! でも、産まれてきた子供は俺に似ていない?
”俺は妻と結婚して7年になるが、やっと俺達に子供がデキた!
でも、産まれてきた子供は俺に似ていない?
・・・妻は俺に何か隠しているのか?
それとも妻は他の男と浮気をして、その男との子供かもしれない!
『なあ?』
『うん?』
『百合音は、俺に似てないように感じているんだが、俺の勘違い
だよな!』
『何? 疑ってるの? 目とか鼻とかそっくりじゃない!』
『“俺には似てないように感じてならないんだよ。“』
『貴方のお父さんやお母さんも、百合音は貴方にそっくりだって
言ってたでしょ!』
『・・・そ、そうかな、』
『“まあ、結婚して7年も子供を授からなかったら? 疑いたくなる
気持ちも分かるけど、間違いなくあの子は貴方の子よ!』
『・・・うーん? 本当にそうなのかな?』
『“じゃあ、あの子がもう少し大きくなったら、DNAの検査をしてみる?“』
『えぇ!? いいのか?』
『“だって! 完全に私を疑ってるんでしょ! ちゃんと証明しないと夫婦仲
も危うくなると思うし、検査を受けてあの子が間違いなく貴方の子だと証明
してみせるわ!』
『・・・ご、ごめん、どうしても7年も子供が出来なかったら? 俺も自信
がないし、証明出来るならそうしてほしいんだ、』
『・・・そ、そうね、ごめんね、私もきっと貴方と逆の立場なら? 同じ
事をするかもしれないわ!』
『本当にすまない!』
『いいのよ。』
私と夫は? “私達が結婚して7年目にやっと生まれた子供!“
私は凄くあの子が私達の子供として産まれてきて嬉しかった。
日に日に大きくなっていくお腹を私は日々楽しく喜びを噛みしめながら
あの子を見守ってきたわ!
だからまさか? “夫がこんな風に思っていたなんて凄くショックだった!“
どう見てもあの子は、“夫の子なのに、何故疑うのか?“
私達夫婦は? 結婚して4年目から二人で、“妊活に励んできたわ!“
お互いをお互いが支え合って、ふたりで子供が出来るように頑張ってきたの!
それなのに、夫は私が他の男と浮気をしてあの子が産まれてきたと思い込ん
でいるみたい!
ずっと一緒に居た夫が、まさか? そんな事、言うと思わなかった。
だから夫にああ言われて、少しの間ショックで落ち込む日々を過ごしていたの。
*
・・・俺達の子供が日に日に大きく育っていく中。
俺と妻の、“夫婦仲が少しずつ噛み合わなくなっていく!“
俺は百合音の成長を素直に喜べないでいた。
“もし? 俺の子供じゃなかったら、俺はこの子を心から愛せるの
だろうか?“ 不安で夜も眠れない日々が続く。
『“あの子も、もう直ぐ3歳になる! DNA検査をしてくれないか?“』
『・・・あ、貴方、』
『頼む! もうこれ以上は、俺はもう耐えられないんだ!』
『“もし? 自分の子供じゃなかったら、どうするの?“』
『やっぱりそうなのか! 俺の子じゃないのか!』
『そうじゃないわ! あの子は貴方の子よ! でもそんなにずっと疑っ
ていて、DNA検査をしたぐらいで今更自分の子供だと分かっても、
心から貴方は喜べるの?』
『・・・ど、どういう事だよ、』
『“間違いなくあの子は貴方の子よ! でもDNA検査をしてはっきり証明
されても貴方はあの子を自分の子として認められるのかって聞いてるのよ!』
『・・・あぁ、そ、それは、』
『それが私は不安なの! ハッキリDNA検査で証明されても貴方が認め
なかったら? こんな事をしても意味がないじゃない!』
『・・・お、俺はただ、あの子を心から愛したいから、DNA検査で証明し
て俺の子だと認めたいだけなんだよ!』
『“じゃあ、約束して! DNA検査で貴方の子だと証明されたら? あの子
を心から愛してあげて!』
『・・・あぁ、分かったよ。』
『じゃあ、それならいいわ!』
その後、あの子が俺達の子なのか?
DNA検査をする事になり、検査結果が出た!
そして遂にあの子が俺達の子なのか分かる日が来る。
『“あの子が私達の子か? DNA検査が出たわよ!“』
『で? どうなんだ?』
『”99%私達の子だって、証明されたわ! はい、これが書類よ!”』
『”ほ、本当だ! 俺達の子だ! あの子は俺達の子なんだ!”』
『だから言ったじゃない!』
『あぁ! これで安心して俺はあの子を心から愛せるよ。』
『良かった!』
『あぁ!』
*
・・・あの子も今は10歳になったわ!
夫もあの子が、”夫の子だと完全に信じきっているの。”
あの子は、夫の子としてこれからも育てていくわ!
”例え? あの子が夫の子じゃなくても夫と一緒にあの子を育てていくの!”
”この事は、墓まで私が持って行くと決めているわ!”
あの子の本当の父親は、決して誰にも言えない。
私の愛する男性とのあの子を私は守っていくの!
最後まで読んでいただいてありがとうございます。