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アラフォー冒険者、ギルドの現状を聞く

「そういえば、ドラゴン退治は上手くいったのか?」


「それなんですけど、ちょっと厄介な事になってまして……」


 厄介? 上手くいかなかったのか?


 ドラゴン退治は国からの依頼であり成功すればギルドに箔が付き優秀な人材が集まりやすくなり栄華を誇れる様になる。


 逆に失敗すれば評判はガタ落ちになり国から何らかのペナルティが与えられ最悪潰れる事になる。


 まぁ依頼しておいてペナルティがある、というのは疑問があるのだが国なのだから文句はいえない。


 つまりドラゴン退治はギルドにとっては明暗をかけた大事案なのだ。


「もしかして上手くいかなかったのか?」


「いえ、ドラゴン退治は成功しましたよ」


「そうか、じゃあ誰か怪我したとか」


「それも無いです。 みんな五体満足で戻ってきてくれて国から勲章も与えられて報酬もいただきました」


 今のところ、特に厄介な事なんて無いみたいだが。


「ただ……、マスターが調子に乗ってよりギルドを高みを目指す為に冒険者のリストラする、と言いだしまして……」


 は?


「Cランク以下の冒険者をクビにする、と言う通達を出しまして……」


 冒険者は下はFランク、一番上はSランクがあり大体良くてC止まりが多い。


「いやいや、それは半数以上をクビにする、と言ってるようなもんだぞ。 反発が凄いだろ」


「えぇ、だから荒れているんです……、レイルさんは良い時に辞めましたよ」


 うん、俺も面倒事に巻き込まれなくて良かった、と思う。


「あ、そういえばミシェルさんがレイルさんが辞めた事寂しがってましたよ」


 ミシェルというのは前に言った俺の知り合いの魔導士だ。


「そっか……、でも会いに行きたくてももう簡単に会える立場では無いからなぁ」


「それなら問題無いと思いますよ」


「は? なんで?」


「ミシェルさん、このドラゴン退治を最後にパーティーを抜けましたから」


 え? マジか……。


 

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