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【番外編】マシンガントークをノーカット、ト書き無しでお届け

不死屍たちへの受肉が無事終了し、ミノタウロスたちの名前の把握も完了した頃。


真に長となったタウロの気配を感じ取り、セメテリー村の外れにあるという住処からおよそ50ものミノタウロスたちが足を運んできたのだった。


ミノタウロスは繁殖能力に特化した魔物ではないため個体数は少ないものの、やはり不死屍よりは栄えているらしい。


ミノタウロスが正式に村民として加わることとなった今、まっさきに解決すべき問題は住居スペースだった。


セメテリー村は人口の割に広々とした敷地ではあるものの、一気に80ものミノタウロスを受け入れるにはどう考えても狭すぎるのだ。


そして、それに付随してさらなる課題が浮上する。


住居に関してはルーナのデコレーションを使えば何ら問題はないかに思えたが、ここ数時間での連続使用により、ルーナの魔力が底をつきつつあったのだ。


転生後からフルスロットルでデコレーション、鑑定を続け、更には不死屍全員分の受肉まで行っていた。


魔力の欠乏による空腹におつまみ愛好家である彼女が耐えられるはずもなく、住居増設の作業はまた翌日に持ち越されることとなった。



______________________________________



「ってか、ミノちゃんたちなんで不死屍のこと襲ってたん??

昔トラブったりしてた感じ??」



『いえ、不死屍たちには全く非はありません。

領土を増やそうと躍起になっていた我々が巻き込んでしまっただけなのです』


『それに、不死屍の栄養源である魔力石は高値で売れたり、武具に使えば強化もできるので、狙う魔物は多いのです』



「へー、そんなすごいんだ魔力石」



『はい、魔力石が採れる場所自体世界に3ヶ所のみですから。

もっとも、この近くにあるものはほぼ枯れてしまっていますが…』



「じゃあもうあと2ヶ所しかないんだー

めっちゃレアじゃん!!!」


「ってか、そんなすごいの食べてても不死屍って強くならないんだねうけるー」



『不死屍たちは一度死んだ魂を無理矢理現世に留めている状態なため、ただ存在するだけでも大量の魔力を消費するのです。』



「まじ!?

不死屍ってコスパ悪いね」



『それはルーナ様も同じなのでは…?』



「だからこんなお腹減ってるのかー

やばいよまじでインクレディブルって感じ」



『イ…インク…??』



「うち今リアルにインクレディブルじゃね???世界とか救えるくね???」


「あ、てか魔力石返してよー、ミノちゃんたちが盗ったぶん」



『はっ!直ちに持って来させます…!』



「ちゃんともっかい謝ってポッ○ー添えて返すんだよ!

ポッ○ー添えときゃなんとかなるから」



『ポ……???』



「待って、ちなむと不死屍ってどーやって魔力石食べるわけ???

顎でいくの???」



【石を心臓のあたりに押し込むと自然に体に馴染んで沈んでいくんですよ】



「うわ待ってコーじゃんイケメンすぎて一瞬わかんなかったわ」


「片付け終わった感じー?」



【はい、たったいま終わりました】



「おつー」


「そーいえばコーたちはご飯は食べないの?」



【これまでは消化器官が無かったため食事はできませんでしたが、これからは可能だと思います】



「え!まじ!!

そしたら鍋パしよ鍋パ!!!」


「まじ腹減った!!!死にそう!!!」



【なべぱ……???】



「あ、ねぇまって、そーいえばコーの顔勝手にお肉つけちゃったけどだいじょーぶだった?」


「生きてたときと比べてどんな感じなん?」



【生前と比べると今の方が何倍も男前になってますし、何倍もこっちのほうが気に入ってます。】



「まじー?よかったー

うち好みのイケメンにしちゃったから趣味違ったらドゲらなきゃーって思って」


「この村美男美女すぎて他の魔物嫉妬するんじゃない??

また襲われそうなんだがうけるー」



【それは困りますが……

ミノタウロスが仲間に加わったことでちょっかいを出してくる魔物は格段に少なくなると思いますよ。】



「おー!ミノちゃんたちやっぱ強いんだー!

やばすごいね!」



『そんな我々が軍門に下るあなたこそが魔物たちにとって最大の脅威なのです、ルーナ様』



「様呼びやめてー

呼び捨てか、るなぴ呼びにしてー」



『……ぴ…??』




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