なろうアンチの始めかた!
どうも、熊ノ翁です!
いやー、創作界隈を見渡すと、やっぱなろうディスりってバズりやすいですよね!
「なろう小説、いじめの描写だけやたらリアルで作者の学校生活を思うと不憫でならない」
「なろう小説書いてる作者は大体童貞。女性キャラの薄っぺらさを見ればはっきりわかる」
「なろう系の作品って本当に『友達』が出てこない。あのジャンルって他者と対等な関係を構築できない人をターゲットにしてるよね」
こんな感じの意見がバズってるのをよく目にします。
ウケるためなら回転寿司の皿を舐めまわし、口を醤油差しに直付けして飲みにかかる。
そんなダメな方向に覚悟ガンギマリな承認欲求モンスターな方に置かれましては、どうにかしてこのなろうディスりにいっちょ噛みできないものかとお悩みの方もいらっしゃる事でしょう。
また、自分の書いた小説は全然読まれないのに、次から次へと書籍化やコミカライズ作品を生み出しているなろう小説がとにかく気に食わないという方もおられるはずです。
なろうをディスりたいけどディスり方がわからない。
そんなお悩みを抱えた方々にご朗報!
長年創作界隈でなろうディスりを見つめ続けてきたこの熊が、どうやってなろうアンチを始めれば良いかを教えます!
今回は、あなたの背中をそっと押す応援歌的エッセイとなっておりますので、どうぞ最後までお読みください!
それでは、なろうアンチをする際に一番大切な事を話しますね。
まず、あなたが小説や漫画といった何かしら物語を作る創作活動をしている場合、なろうアンチの活動をするアカウントとは分けておきましょう。
可能な限り、創作活動をしているアカウントではなろうディスりはしない方が良いです。
理由は簡単。
自分が小説とか書いてんのに「この作品って女性の描写薄っぺらいよね」なんぞと言おう物なら「だったらお前の書いてる作品はどうなんだよ」と投げたブーメランが手元に返ってきてしまうからです。
これじゃ安心してなろうをディスれませんよね?
「いや、俺は有象無象のなろう作家共とは違う! 俺の書く物語は話も深く文章力だって優れている! なろう小説みたいな低俗な作品とはワケが違うからから大丈夫だ!」と自意識が天元突破しているそこのアナタ。
もし仮にアナタが、その成層圏を突き抜けんばかりに肥大化した自己評価の通りに素晴らしい作品を書いていたとしても、どちらにしてもそのポジションから文句垂れるのはやめておいた方が賢明です。
あなたが大して知りもせず読みもせずに雑になろうをディスれるように、相手もあなたの作品を大して知りもせず読みもせずに雑にディスる事が出来るからです。
そもそも、ノーベル文学賞を受賞した大江健三郎の小説ですら「あれは地の文が雑い」「悪文の見本」等とディスられてるのです。
仮にあなたが文豪だとしても、自分で投げたブーメランから逃れる事は出来ません。
そうならないためにも、自分自身を安全な「お客様」の位置に置いておく必要があります。
「自分はあくまでも神様お客様であり、神の目線からお前ら社畜奴隷である物書き共に有難きお言葉を賜ってやるんだ」というポジションを常に確保しておく事。
投げるなら手元に戻ってくるブーメランでなく、安全圏から石を投げるにかぎります。
次に。
「俺、別になろうについて詳しくないし、そもそも語れるほど読み込んでるわけでも無いから論理立ててディスるなんて出来ないよ」等という常識的な考えは捨てる事です。
そもそも、ちゃんとした批判にそこまで価値はありません。
あなたが目指すべきは冷静に現状を見据えてのガチな批判なんぞではなく、難癖付けたいだけの輩が気持ちよく同調できる使いやすいディスりフレーズを吐き捨てる事です。
論理性など、クソの役にも立ちません。
そんなもん、全力でドブに投げ捨てちまいましょう。
決めつけとお気持ちが最優先です。
現に、世の中でバズっている意見もそんな感じじゃないですか。
決めつけと憶測で、実情がまだ何もわかってもいない芸能人の噂を面白おかしく掻き立てた批判記事がヤフーニュースに載るのが現代です。
そこに大した論理性も事実の裏取りもありません。
わかりやすくヘイトを煽る見出しと、気持ちよく敵を叩けるディスりフレーズがあればそれでいいんです。
冷静な分析や意見など、とにかく叩ければいい方々は大して望んでません。
あなたが目指すべき、相手にするべき場所はそこです。
だからこそ、現状のなろうがどうなっているかだとか、実際のなろう小説にはどんな物がありユーザーの実像はどうなのかだとか、そんな事は考慮する必要無いのです。
「なろうなんてチーレム無双ばかり! 読んでる奴はキモオタ童貞! 書いてる奴は独身子供部屋おじさん!」
これで良いんです。
「実は女性ユーザーが多く性別的に童貞になりようがない」「今ランキング占めてんのは異世界恋愛が主体」なんて事は、叩きたいだけのお気持ち蛮族にウケないので触れる必要ありません。
アニメや漫画を一方的な決めつけで犯罪の温床扱いするテレビリポーターを思い出してください。
心がけるべきは、ああいった雑でわかりやすいレッテル貼りです。
「犯人の家には漫画やアニメが大量に置いてあり……」から始まる雑な分析が未だに愛され使われる続けている理由をしっかりと認識しましょう。
纏めると、大切な事はこの三点です。
・自分の身を「お客様」という安全圏に置く
・論理性や実情を無視して構わない
・相手にすべきは「なろうユーザー」ではなく「叩きたいだけの人」
この三点を守ってなろうアンチをすれば、きっと誰かがあなたのヘイトに応えてくれます。
継続は力なり。
千里の道も一歩から。
時には、折角考えたなろうディスりに引用リツイートで正論かまされて炎上する事もあるでしょう。
ですが、思い出してください。
あなたを応援する声を。
共になろうを憎み、蔑み嗤う仲間たちの事を。
あなたがなろうをディスるのは、なろうユーザーに分かってほしいからでは無いはずです。
まず第一に考えるべきは、自分のヘイトを喜んでくれる読者たちなのだという事を忘れないでください。
熊は、頑張るあなたを応援します!
もしあなたがバズったら、熊が引用リツイートでお邪魔させてもらう事もあるかもしれません。
その時は、対戦よろしくお願いしますね!
なろうアンチの始めかた!……END
最後までお読み頂き有難うございます。
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