闘うこと
大剣を構え、ネガティブな感情を睨みつける。踏み出した一歩は重く、地面へとめり込んだ。その一瞬を突かれるが、必殺泣き叫びで跳ね返す! スキル、怒りで弾き飛ばす! そして最終技の前進で大剣を振り回し蹴散らす! 経験値は大量、レベルアップしました。
──と、いうわけにもいかず。人生は闘いである。
私は落ち込みやすく、限界を迎えてしまう時がよくあります。それでもそんな弱い心に負けないように戦おうとする自分もいます。世の中色んな本がありますが、私なりに考えをまとめようと思いました。これは、自分への投げかけでもあります。
──過去を悔やむことについて。
過去はどうしようもない、変えられないと分かっていても考えてしまう時があります。あの時こうしていれば、選択を間違えた……漢字の意味の通り、後でそれが分かるからこそ悔やむ。結論、今できることをやるしかない。ただ、そんな気持ちに反して後悔で動けなくなる時がありますよね。私もよくそんな状態に陥ります。じゃあ今できることは何なのか……?
休めるなら心が落ち着くまで休んでいいと思います。休めないのなら人に迷惑をかけないレベルで心の中で暴れ散らかす。怒り散らかす。そして、思いっきり泣き散らかす。自分が一番どうしようもないことだと分かっているはず。辛いですよね。余裕がなくなってしまうと人に優しくできなくなって、自分を責めたり悪循環も生まれます。でも、自分を許してあげてほしいです。今、一生懸命に闘っているから。
休んでいても、落ち込んでいても、立ちあがろうとしていても振り返っている時点で自分と向き合っていて、全部それは必要なことで闘っている証拠なんです。だから、偉いです。後悔という言葉にいいイメージはないけれど、後ろの反対は前なので裏返すことだってできるはず。そう、オセロです。悲しいことが黒の駒だとしたら白で攻めましょう。それでも良かったと思う出来事でひっくり返していつか白で埋め尽くす。だって、その後悔があるから今がある。
人は落ち込んだ時、悲しいことばかりに目が向きます。悲しいことの方が大きいからそうなってるんだと思います。でも、心の中で暴れ散らかしたあと少しでも余裕ができたら、そんな後悔の中で良かった出来事も思い出してみてください。マイナスな感情に呑まれていると嬉しいことも負けてしまいがちです。携帯のメモでも、箇条書きでもなんでもいいです。一度思い返してみてください。後悔した道のなかに光もあったはずです。例え小さなことでも。苦しくなるたびに私も自分に何度も問いかけています。
過去を振り返っても悔やんでも仕方ないですが、でも決して無駄ではないです。どうしようもできないことでも、落ち込んで、落ち込み尽くしてそしてそれが必ず何かの力になっています。大丈夫。今は今と思えるまで時間はかかるかもしれませんが、私は未だ悔やみながら……それでも過去と向き合い前へ進もうとしています。
読んでいただきありがとうございます。
砂画水未と申します。投稿する、とのことで今とても緊張しております。つたない文章ですが、自分の想いが少しでも届けば、響けば幸いです。