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2.白の後悔と黒の慟哭
side白
あの日まで僕は楽観的に考えていた
実際、二人の眠りにより世界の均衡は崩れたが三人の始まりの神と他の神達の力で世界は支えられていた
始まりの神はまだ三人いる
三人なら、なんとかなる
彼女がいるならこの世界は安定する
あいつの心も僕の心も
あの忘れられない日までは…
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side黒
あの日、気がついた時には遅かった
" "がいない
探しても探してもいない
神同士の強い力の繋がりが途絶えている
彼女は日だまりのよう
暖かくて優しく、それでいて芯の強さを秘めている
華奢なその体を盾にして何度も助けてくれた、かけがえのない貴女
そんな貴女がいない
貴女はどこにいる" "
あの日
呆然と彼女がいたであろう場所に立ち尽くす白と、大地を駆け彼女の名を叫び姿を探す黒の姿があった