1.世界の夢物語
遠い昔、世界には五人の神がいた
生命の神ナデ 大地の神ケイラ
時空の神イスタール 戦神ヴィクタス
そして、光神ラスリエ
これらの神は"始まりの五大神"と呼ばれ、様々な神・精霊を創り、人やその他の種族を支えていた。
彼らは地上で生きるものたちの創造主とされ崇められる存在であった。
しかし、それは過去の話
最古の神であるナデとその番であるケイラが眠りについたことで世界の均衡が崩れ始め、世界の端で見えない闇が広がり始める。
三人となった始まりの神達は他の神達と共に荒れた世界を支えていたが、悲劇はまたも続く…
光神ラスリエが突如消滅したのだった。
世界の荒廃は進み、神と相反する魔という存在が現れたのはこの頃である。
突如現れた魔と戦いながら地上のものたちは、神に救いを求めた。
しかし、神の力をもってしてでも助けを求める全てのものを救うことは出来なかった。
世界の柱である五大神がそろっていないことで神達の力は弱まっていたからである。
地上のもの達は神達に絶望し、神を頼らなくなった。
そして神達の存在が地上のものたちから忘れられていった。
神達は地上で生きるものたちの心から消え、その存在は夢物語として語られるようになった。