虹色の町
『虹色の町』
ここのところずっと イヤな天気ね
低気圧に押しまけて
心までふさぎそう
笑い方を忘れてしまいそうなほど
長い雨にうたれつづけ 熱をうしなう
「いっそやめてしまおうか」と 下を向くと
いさぎわるそうな顔
水たまりに映ってるのが見え
※
さあ涙を拭いて 日は昇るから
苦しみが染みこんじゃった
影を揺らして踊ろう 夜明け前の空
現在が過去を映しだしてる
鏡だというのなら
この景色は 君のおかげ
長いトンネルを くぐりぬけよう
楽しいことイメージしよう 雨があがれば
瞼をとじたままでも 日差しが透け
青空を反射する
水たまり 祝うようにきらめく
※
ほらこの手をとって 泣かなくていい
悲しみがこべりついたままの
靴を鳴らして歌おう 雨上がりの空
泣きやんだ2人に虹を架ければ
雨が育てた花が微笑む
※
ねえ泣きながらでも 笑い合えるよ
苦しみが染みこんじゃった
影を揺らして踊ろう 雨が上がってく
※
さあ虹を架けよう 心重ねて
苦しみも悲しみもぜんぶ
ここでよろこびに変わるよ 雨上がりの空
虹の架かる空