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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

勇者様と結婚する為に私は魔王を倒して力を奪って勇者様を私だけのモノにします。

作者: 宇野円

ヤンデレ物を書きたくなったので書いてみました。


では、レッツヤンデレ!!

勇者様·····


勇者様、勇者様、勇者様····


あなた様が、この世界に召喚され·····


あなた様を召喚したオーファン王国の国王であるお父様にあなた様の事を紹介されたあの日····


第3王女である私アイビーはあなた様を一目見た時から心を奪われてしまいましたの····


そして····

お父様が、勇者様に魔王を倒した暁に自分の娘である私達姉妹の中から1人と結婚し、国王をついで欲しいと言ったので····


その場にいた私以外の姉妹達も勇者様の事が気になり出して····


私も····


勇者様と結婚できるかもと···


舞い上がってしまいました·····


だけど、


勇者様は照れながら『その様なことをいきなり言われても直ぐには決められない』と言って断ってましたけど···



間違いなく勇者様の目は····



第1王女のアネモネお姉様を見ていました·····


それから


勇者様は魔王討伐の旅に出て、


王国に帰ってくる度に、


アネモネお姉様と一緒に御茶を飲みながら楽しげに談笑し···


そして、魔王軍幹部の1人を倒し王国に帰還した勇者様はお父様に····


『魔王討伐後、アネモネと結婚させていただきたい』


そう······


言ったのです······


お父様は勇者様の発言を御許しになり···


国民を集め、


勇者様とアネモネお姉様が魔王討伐後、結婚して国王となると····


そう、知らせたのです···


どうして····


どうして私じゃないんですか?


私も勇者様が帰還する度に、


勇者様の気を引くために····


御茶に誘ったり、勇者様が興味を示しそうなお話をしていたのに···


どうして私じゃないんですか?


それから、二人目の魔王幹部を倒した勇者様は·····


アネモネお姉様に、魔王討伐の旅を共にしている魔導師、戦士、神官に弓兵の4人の女性と·····


魔王討伐後に結婚して良いかどうか確認をとっていました····


どうやら、旅を共にしている内に魔王討伐メンバーと愛が芽生えてしまったようで···


勿論、第1夫人はアネモネお姉様という事なので、


お姉様は·····


勇者様と4人との婚約を許したのです·····



許せない·······


許せない許せない許せない許せない許せない許せない······


許せない(・・・・)·····



どうして、勇者様は私を選ばずアネモネお姉様を選んだの?

私がお姉様より魅力がなかったからですか?


どうして、魔王討伐メンバーと結婚しようと思ったのですか?

私は勇者様の事を出逢った頃からずっとお慕いしているというのに···


どうして?


どうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうして·····



··········


あぁ·····



成る程·····



これまで、私が勇者様の気を引く為にしてきてきた事は間違っていたのですね?


だから、勇者様は私と結婚しようと思わなかったのですね?


なら·····


アネモネお姉様から····


討伐メンバーの4人の女性から····


勇者様を奪い(・・)獲ってしまいましょう··


そうすれば、勇者様は私だけの·····


そして、私は勇者様だけのモノになれるのだから····


なので、私は····


左手につけている腕輪(・・)を外すことにしました。


この腕輪は私のスキル(・・・)を封印する為につけられた物なので普通の方法では外すことは出来ませんが···


私は自室に閉じ籠り、迷わず左肘辺りを縛り、口に布を咥え、右手に短剣を握り····


腕輪を外す為に····


何度も····


何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も····


左手に短剣を振り下ろし···


悲鳴をあげないように咥えた布を噛み締め我慢して···


そして、やっと···


腕輪と一緒に左手を切り落とす事ができ·····


やっと····


私の封印されていたスキルである···


王族の者が持っていてはいけないスキルである····


"略奪"を····


使えるようになったのです····


私だけの····


今の、私の為だけに有るようなこのスキルを!


そして、左腕の止血を終えた私は部屋を出て····


スキルを使い、

使用人や護衛騎士や宮廷魔術師から色々スキルや魔力を略奪し···

その、奪ったスキルや魔力を使い、左手を治し····


私は城を抜け出して····


勇者様を私のモノにする為に·····


スキルを使い、襲い掛かってくる多くの盗賊や魔物から様々な力を奪い···


勇者様方よりも先に····


魔王城に乗り込み····


魔王城にいる魔族共の持っているスキルや魔力も奪って····


魔王(・・)を今まで奪った様々なスキルや魔力を使って弱らせて·····


魔王からスキルと魔力····


ついでに、魔王(・・)という地位を略奪(・・)して···


私は人類の敵である魔王として勇者様が来るのを待つことにしました。


勇者様方をお出迎えする為に色々準備をしながら···



私が魔王城を制圧して一月程たった頃···


やっと勇者様方が魔王城にやって参りました····


なので、私は勇者様方をお出迎えする為に···


今まで奪ったスキルの全てを屈指して····


魔王城に居た、私が全ての力を奪って殺した魔族共の死体を操り、勇者様以外(・・)の4人を襲わせ···

勇者様と4人を分断させ···


独りになった勇者様を私が操っている元魔王(・・)が居る部屋に転移させて勇者様を戦わせ···


やっとの思いで魔王(・・)を倒した·····


そう思っている勇者様の目の前に私は転移し····


『ア··アイビー···?どうして?どうして君が······?なっ!?』


私の登場に驚いている勇者様の唇を無理矢理奪い取り···


『あ···なっ···何が······』


勇者様の口から無理矢理毒を飲ませて動きを封じて···


私は微笑みながら···


『勇者様···。私、勇者様に愛して貰うために、いっぱい、いっぱい、いっぱい努力したんです。だから、勇者様···。私の努力(・・)を御覧くださいませ···』


と言いながら"パッチン"と指をならして····


『ア····アネモネ?』


アネモネお姉様を召喚します····


『ゆ··う····しゃ····さ·····ま····?』


あら?アネモネお姉様····

喋れる(・・・)のですね?


『アイビー!?アネモネに!!君は自分の姉に何をしたんだ!』


『はい?何をと言われましても···。先程、言ったじゃないですか···。勇者様に愛して貰うためにした努力(・・)を御覧くださいませと··』


だから私は勇者様に四肢を切断し2m程の柱の様な物に縛り、死なないように無理矢理鼻に管を入れ胃に直接栄養を送り込まれているアネモネお姉様を見て貰っているのですが···


『なっ·····何を····アイビー?君は何を言って····』

『何を···ですか。勇者様に愛して貰うために努力をしたと言ったじゃないですか?だから私は、勇者様が愛しているアネモネお姉様の···』

『あ····ぁ······』

『最後を見て貰おうと思っていましたのですが····』

『嘘だ!嘘だ嘘だ嘘だ!?アネモネ?アネモネ!?返事を!返事をしてくれ!』


いいですね···

いいですね!いいですね!!

アネモネお姉様が息を引き取った姿を見た勇者様の絶望した表情!!

ええ···とってもいいですね···


ですが、これで私の努力は終わりじゃありません···

叫び声をあげている勇者様に構わず私は···


勇者様がこの魔王城に一緒に来たパーティーメンバーである戦士、魔導師、神官、弓兵の4人が居る部屋に勇者様と転移をし····

勇者様の耳元で


『それでは勇者様···次の努力(・・)を御覧くださいね?』


と言ったら勇者様は叫ぶのを止めて


『は·····?え·······?』


信じられない物を見た様な顔を浮かべたので、

優しい私は勇者様に教えてあげました···


『勇者様?わからないのですか?アレ(・・)は勇者様と苦楽を共にした仲間で婚約者なのに?』

『····何で·····何で何で何で!どうして!?どうして君は!!こんなことを!?』

『ですから···先程から言ってるじゃないですか?勇者様に愛して(・・・)貰うために努力をしたと···』


だから私は勇者様にパーティーメンバーが醜い魔物達に喰い物にされている姿を見せているのですが···

因みに、勇者様の婚約者の4人には少し(・・)自分の気持ちに正直になれるお薬を飲ませているので····

勇者様にとって、見るに耐えない状態になってますから····


『嘘だ嘘だ嘘だ!!きっと···きっとこれは夢だ!!夢なんだ!そうだ!夢に決まっている!?そうだろ!こんな···こんなことあり得る筈ない!!』


勇者様は耳を両手で塞ぎ踞り現実から目を背けようとしていたので·····


『勇者様?この()から覚めたいですか?』


と優しく囁きます·····


そしたら勇者様は···


『この夢が覚めるのなら僕はなんだってする!!だから!どうかこの夢から覚まさせてくれ!!』


ああ···

勇者様が····


勇者様が初めて·····


初めて私のことを頼ってくれた!!


求めてくれた!


私は嬉しさのあまりに我を忘れそうな程、舞い上がってしまう気持ちを押さえて···

微笑みながら勇者様に···


『私のことを"愛している"と言ってくれたら目が覚めますよ(・・・・・・・)。』


と····


そしたら勇者様は迷わず


『愛している!!アイビー!僕は君のことを愛しているよ!?だからどうか、どうかこの夢から覚まさせてくれ!!』


私のことを"愛している"と言ってくれたので···

スキルを使い、夢から覚まさせてあげます····


アネモネお姉様を愛したという夢から····


一緒に旅をした4人を愛したという夢から·····



あら?



少し失敗してしました·····


勢い余って(・・・・・)···


色々と消してしまったみたいですが···


『あ·····あぁ····』


まあ····


いいでしょう·····


勇者様がどうなろうと····


勇者様は、私のことを"愛している"と言って下さったのですから···


だから····


勇者様が動けなくても私がお世話致しますし···


どうにかすれば私と勇者様の子供を授かることができますし····


『これから二人で、幸せに暮らしましょうね?』


と言って····


私は勇者様と送る、これからの幸せな結婚生活に思いお馳せるのでした。









アネモネとアイビーしかキャラ名が登場していませんが、わざとです。


アネモネとアイビーは花言葉を調べて決めました

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