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小さな「嘘の種」

作者: 葉月太一


  小さな「嘘の種」


            作  葉月太一



日々の仕事の時に

たとえば寸法取りの時に

「まあ、これぐらいの差はよかさ」


たとえば塗装仕上の不出来に気づいても

「客は分からんさ」「よか、よか」


はたまた検査から駄目出しが出ても

「急ぐからしょうがないやろう!」

「予算も無いし」等々


この様なこと

時々、あるいは稀にありませんでしたか?

まれでもあってはいけませんね


でも、こんな話も出てきますね

「やり直したら原価が上がるんですけど、、、」

「納期もいいんですか?遅れますよ」


そんな時は、いつもハラハラしてたでしょう

言うべきか、言わざるべきか、

そして、あれで良かったんだろうか?

普通に正直であればよかったのに

でも、、、


あれで良かったんだろうか?

いいわけがない!


眠られない夜もあったでしょう

気になって気になって

眠れない時もあったでしょう

もうそんなことは、、、もうやめましょう

それは、小さな「嘘の種」だから


「嘘の種」って

聞いたことありますか?


外面は繕っても

「嘘の種」は時間がたつにつれて

どんどん育って行くんです

そして嘘の芽を出して

嘘の華を咲かせるんです


嘘の華は

大きくなって表に出たときは

あなたは、大きな罰を受けるのです


そうだ、これからは

間違ったら絶対に取り繕わずに

直ぐに謝るんだ

直ぐに正直に伝えるんだ

自分にも、そして上司にも


そう、上司の嘘の種も

直ぐに表に出すんだ

その日のうちに

そうすれば、きっと、

心と身体の健康を守れるぞ!


あれだけ自然体で、正直になるって言ったはずなのに、

なぜ苦しむの?


貴女は、コンプライアンスの羽衣を着ているのよ!

、、、、、、隠さずに、正直に。


でも、上司がもみ消したらどうしよう。

「よかさ、よかさ」「つべこべいわっずに黙ってやれ」

そうだ、ヘルプラインを活用しよう。



「上司の悪事もチクりました」


もう、いやんなっちゃいました

何でも素直にミスを言い出したら


出てくるわ!出てきたわ!うんざりするほど出てきたわ?


最初の頃上司は、

「あんな大手みたいな事してはいけないよな」

「勿論データー改ざんはもってのほかだよな」と

喜んでいたのに


最近は機嫌が悪い

手直しが出過ぎるからだ


そして、また、今までのように何事もなかったように


上司は改ざんしていた!





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