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星空ペダル  作者: シノシノ
第一章 高校二年
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捕まるな

修学旅行の最終日、カラッと晴れて心地よい太陽が注いでいる。

最終日となれば、同室のヤツらとトランプで遊んだりして盛り上がった。盛り上りがり過ぎて深夜まで起きてしまった。


「ふぁ~、眠たいな」

「結構盛り上がったからな」


同室のクラスメイトと話しながらエントランスで集まっていた。菓子やお宝(男には)を賭けたりしてたから………俺は菓子しか賭けてない。お宝も持ってはいない。


「でも結局、坂雪一人勝ちだったじゃねか」

「妹に荷物の中を見られたら、死ねる自信があるな」


勝ったのはいいがお宝まで巻き上げてかしまうなんて、ある意味負けている。


「妹さんいくつ?」

「……たしか、11から12だったと思う」

「紹介して下さい、お義兄さま!」

「誰が紹介するか、ロリコンが!そしてお義兄さまと呼ぶな!」


頭を下げてお願いしてくるクラスメイトの弁慶ににローキックをかましてやると痛がって膝をついた。

まさか、近くに変態紳士(ロリコン)がいるとは、予想外だった。架空の人物と思っていた。


「警察に捕まってしまえ」

「捕まるのは……あいつじゃねか?」


クラスメイトと同じ所のに映るは、やつれた明………顔色は青白いを 通り越して土気色……そして片手に栄養ドリンクを思っている。私服で交番の前を通ると職質を貰うだろう。

その横にいる琴羽は肌が艶々としている。晩に何があったかは明白だった。


「不思議と羨ましく感じるより、同情が浮かぶぜ」

「やめろ……幼馴染みのアレコレに踏み込みたくない」

「搾れとられたか」

「琴羽は明に関わると暴走するからな」

「去年から見てるから知ってるぜ」


あの二人は最早、学校の名物と化してるな。

(たぶんかろうじて)立っているだけ、琴羽も手加減をしてくれたと思う。2対8の確率で。2は信頼、8は不信。


「いずれ相楽さんが中退するかもな」

「それもあり得るから……………どの未来もありえるように思えた」

「相楽さんなら当たり前だな!」


でも中退は相楽のおじさんや明が許さないだろうな。俺の両親だと当人たちの問題と言って全面支援する。


「これから時たま明のあの姿を見るだろうぜ」


あの姿で思い出して、クラスメイトに言ってみた。


「琴羽の家で明の部屋があるらしい………外付けの鍵つき部屋が」

「修学旅行をが終わったら野郎共で慰めよう」

次回予告

ハル「なんだろう、呼ばれるのは嬉しいだけど」

シノ「作者の意図が分からないな」

ハル「ハハハ、たぶん考えてないよ。次回予告『なんで逃げる?』」

シノ「『僕訳』からの思い着きか」

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