捕まるな
修学旅行の最終日、カラッと晴れて心地よい太陽が注いでいる。
最終日となれば、同室のヤツらとトランプで遊んだりして盛り上がった。盛り上りがり過ぎて深夜まで起きてしまった。
「ふぁ~、眠たいな」
「結構盛り上がったからな」
同室のクラスメイトと話しながらエントランスで集まっていた。菓子やお宝(男には)を賭けたりしてたから………俺は菓子しか賭けてない。お宝も持ってはいない。
「でも結局、坂雪一人勝ちだったじゃねか」
「妹に荷物の中を見られたら、死ねる自信があるな」
勝ったのはいいがお宝まで巻き上げてかしまうなんて、ある意味負けている。
「妹さんいくつ?」
「……たしか、11から12だったと思う」
「紹介して下さい、お義兄さま!」
「誰が紹介するか、ロリコンが!そしてお義兄さまと呼ぶな!」
頭を下げてお願いしてくるクラスメイトの弁慶ににローキックをかましてやると痛がって膝をついた。
まさか、近くに変態紳士がいるとは、予想外だった。架空の人物と思っていた。
「警察に捕まってしまえ」
「捕まるのは……あいつじゃねか?」
クラスメイトと同じ所のに映るは、やつれた明………顔色は青白いを 通り越して土気色……そして片手に栄養ドリンクを思っている。私服で交番の前を通ると職質を貰うだろう。
その横にいる琴羽は肌が艶々としている。晩に何があったかは明白だった。
「不思議と羨ましく感じるより、同情が浮かぶぜ」
「やめろ……幼馴染みのアレコレに踏み込みたくない」
「搾れとられたか」
「琴羽は明に関わると暴走するからな」
「去年から見てるから知ってるぜ」
あの二人は最早、学校の名物と化してるな。
(たぶんかろうじて)立っているだけ、琴羽も手加減をしてくれたと思う。2対8の確率で。2は信頼、8は不信。
「いずれ相楽さんが中退するかもな」
「それもあり得るから……………どの未来もありえるように思えた」
「相楽さんなら当たり前だな!」
でも中退は相楽のおじさんや明が許さないだろうな。俺の両親だと当人たちの問題と言って全面支援する。
「これから時たま明のあの姿を見るだろうぜ」
あの姿で思い出して、クラスメイトに言ってみた。
「琴羽の家で明の部屋があるらしい………外付けの鍵つき部屋が」
「修学旅行をが終わったら野郎共で慰めよう」
次回予告
ハル「なんだろう、呼ばれるのは嬉しいだけど」
シノ「作者の意図が分からないな」
ハル「ハハハ、たぶん考えてないよ。次回予告『なんで逃げる?』」
シノ「『僕訳』からの思い着きか」




