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星空ペダル  作者: シノシノ
第一章 高校二年
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バスの中で

身内にウイルスを貰ってようやく復活しました。

修学旅行2日目。

今日も次の観光スポットまでバス移動だが、隣では若干憔悴している。何があったかと言うとホテルで琴羽に襲われ駆けた。明から珍しく泣きつかれてクローゼットに隠れて、明が襲われようとした時に出て行って琴羽を簀巻きにした。ちなみにバス待ちの座席は琴羽からの提案。「二人っきりはホテルで十分」とか言ってたが。

最終日(・・・)以外は協力出来ると思う。


「2日目始まって疲れてるな」

「初日から襲われ掛けもなればな」


実際、琴羽のおふざけが高いだけどな。…………琴羽の荷物を偶然見たそうだ時、とある小瓶が見えた。どうみても夜の大人が使うモノだった。明の精神の安定の為言わないでおこう。


「そう言えば、結心。約束覚えているか?」

「……あぁ、覚えてるよ」


事故から退院した時明には復帰は絶望的なのは知っていたので、とある約束をした。三年までにどうするか決める事だった。復帰出来なくてもサポートに回るか、諦めて他の道を進むかを。


「まだ迷ってるだろ」

「………まぁな。ずっと頑張ってたからな」

「それはわかってる」


お前が一番近くで見ていて、よく相談の乗ってくれてたな。どこの製品のギアが一番いいかをカタログを一緒に見て盛り上がったな。なぜか異様に盛り上がるだよね。


「今は自転車より別の楽しみが増えてるだろ」

「………確かに」


事故する前はロードレースは楽しかったが、星見と天体観測している時間の方がずっと楽しい。それは星見と一緒にいるから。


「幼馴染みとして友人として言わしてもらうが、大切なモノを間違えるなよ」

「間違えてるつもりはないよ」


事故でもロードレースではどこで体力を温存する か間違えたつもりはない。事故だって子供と自分の場合のリスクを考えて………体が先に動いたな。


「明こそ琴羽とは諦めた方がいいと思うぞ」

「それこそ下手したら琴羽が中退するぞ」

「……………聞かなかった事にするよ」


あり得る未来でなんとも言えなかった。琴羽ならやると自信持って言える。

次回予告

琴羽「なんか嵐の予感」

作者「明に対して嵐だろ」

琴羽「嵐じゃないよ……愛だよ」

作者「絶対違うと思う。次回予告『捕まるな』」

琴羽「最終日が楽しみだね」

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