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星空ペダル  作者: シノシノ
第一章 高校二年
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結心がいない日

ゆっしんたちが修学旅行に行く日となってlineに通知が入った。それも短く『行ってきます』とだけだった。ゆっしんらしくてよかった。またそれに続くように琴羽からも同じ内容のlineが きた。


「真~那~ちゃん、先輩ならのlineを見てるけど朝も見たじゃない?」

「来てたの今知った」

「もう放課後だよ!?」


普段は携帯は放置が多かったから、連絡など知らなかったのがいつもの事。寝る前には見るようにはしてる。


「真那ちゃんから即返信がある時はレアだもんね」

「……面倒」

「本音だね~」


今さらだけどゆっしんに『行ってらしゃい』と送っておいた。 そのまま放ってもよかったけど、嫌だった。すぐに既読がついて『今か!?』とツッコミみたいなのが来た。


「ありゃ~坂雪先輩らしいね」


横から覗いいた柚希が苦笑していた。


「そうだ、真那ちゃん。今日は天体観測どうするの?先輩がいないから蛯原に頼む?」


そっか、ゆっしんがしばらくいないだった。そうわかるとどこかつまらなく感じた。


「呼んだか?」

「蛯原、先輩の変わりに望遠鏡を持って「しない」


とても天体観測するつもりがなくて鞄を持って教室を出て行った。

その際に二人の声聞こえなかった。


「ヤバ、意識さしちゃた?」「星見、やっぱり先輩の事が」


教室を出て歩いている時もなぜか屋上でゆっしんと過ごした時間を思い出してた。

ゆっしんが寝ていた時、雨が降ってきた時、膝枕をしてあげた時…………様々な事があった。それでいてあの時間、あの空間、あの雰囲気が大好きだった。だから誰かにゆっしんの真似……役をさせたくなかった。でもなんでだろう?

深く深く理由を探っていくと一つの確信に近づいた。


「…………………………もしかして結心が好き」


ダメ、好きなってはダメ。あの人だけは私には好きなってはいけない。あの時、あの子を気付いて止めていれば結心は轢かれる事がなかったのに。それにもう二度と失いたくない。

青くなったいく私に立ってられなくてしゃがみ込んだ。耳からはザーザーと音が響いてくる。

耐えきれずに視界が暗くなってゆく。

次回予告

作者「星見は俺と同じとは」

琴羽「携帯を携帯しないのが?」

作者「そうだよ」

琴羽「作者は携帯を携帯しないけど、真那は夜確認するよ。通知すら見ない作者じゃない?」

作者「通知すら寄越さないのは友人がいない訳じゃないんだ!次回予告『バスの中で』」

琴羽「友達少ないよね」

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