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星空ペダル  作者: シノシノ
第一章 高校二年
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後輩

「あれ~、坂雪先輩じゃあないですか」


驚きながら近付いてくる女子……手には小さなお弁当箱……という事はお弁当を取りに戻った子か。


「戸部……星見の友達がお前だとは」

「私も真那ちゃんが珍しく男子といるな~と思ったですが、先輩とは」

「…二人知り合い?」

「中学時代部活の後輩だな」


戸部柚希。中学の部活の後輩で可愛らしい顔つきや明るい性格なので、誰からも人気があり告白せれるのも多数あったが誰とも付き合う事はなかった。

場所を戸部に譲り、地面に腰を着けた。

戸部も来たのでお弁当を食べ始める二人……。


「いやー、まさか坂雪先輩と同じ学校なんて驚きですね」

「しつこく進路先聞いて来てただろ」

「一年経つ間に忘れるに決まってるじゃないですか」


そんな自信持って言われても困るだがな。

美味しそうに卵焼きを頬張る戸部と静かに黙々と食べる星見……どうゆう感じで出会っただろうか? 戸部はクラスでも人気あるだろうが星見は自分から進んで人の輪に入り込まない。


「坂雪先輩と真那ちゃんはどうゆう経緯で知り合ったですか……何か重いのを持った真那ちゃんに坂雪先輩のお人好しか働いたですね」

「見てたように言うな……間違ってないが」

「ゆっしんは望遠鏡を持ってくれた」


「私も似た経緯だったですからね!」と笑顔で言われたが、戸部との出会いもそんなモノだったな。


「それにしても坂雪先輩、部活に入ってなかったですね」

「事情があって入ってない」

「まぁ、私ももうやってないですね」


まさか、戸部が入ってないのは驚いた…中学は熱心に打ち込んでいたのに…プライベートもあるので理由は聞かないが。


「部活何してたの?」


黙々と食べていた星見がはしを止めて聞いてきた。


「ロードレースと言ったらわかるか?」


フルフルと首を振って知らないと言いたげだな。

どうやって説明するかな?


「真那ちゃん、簡単に言ったら自転車で山道を走ってレースするんだよ」

「ん……わかった」


サッパリとした説明だけど、それで理解したのなら何も言わないが……理解してるよな。星見は表情変わらないからちょっと心配。

何気ない会話をしているが食べてる二人を見てると小腹が空くな。教室に戻る前に購買で何か買って食べるか。財布の中身を確認していた。


「ゆっしん……」

「どうしモゴッ」


呼ばれて顔を上げるのと同時に口の中に何か入れられた。昔結構食べていた味…卵焼きか。甘くないから砂糖は入ってない…母さんもだけど、出汁しか入れないからそれに近いな。


「ゆっしん、美味しい?」

「美味しいが……」

「よかった」


美味しいだが、ハシの先も一緒に入れられた……その間接……いや考えるのはやめておこう。

そして、戸部の顔が若干怖かった…顔が笑っても目が笑ってなかった。

次回予告

戸部「なんかあっさりと出てきたのに残念だな~」

作者「不満を言われても困る」

戸部「不満じゃないだけど、もうちょっといい登場したかった」

作者「どんな登場したかった? 次回予告『どこか行かない?』」

戸部「血塗れの坂雪先輩を助けるとか」

作者「これはコメディなんだけど!?」

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