だ……大丈夫か?
昼食後、明たちとジュースを賭けゲームをしたが…………今廊下を歩いている。終盤戦で明が革命を起こさなければ終わりだったのに、お陰様で貧民となった。
「あっ、坂雪先輩」
ジュースを運んでいると前からちょっと歩き方が変な蛯原が来ていた。ここ最近見てなかったから忘れていた。
「久しぶりだな」
「部活で忙しかったので、公式試合も近いなりましたから」
あーバスケ部だったな。公式試合か、それは忙しいな。俺もロードレースとかやっていたからよくわかる。相棒である自転車の整備やコーチとの作戦会議をよくしてたな。
「大変だな……それで頑張り過ぎて足を挫いた訳か」
「………お見通しッスか。でも部活でじゃなくてバスケの授業です」
「俺も何度もやらかしてるから分かりやすい」
「先輩も運動部でしたね」
「元な……自転車のロードレースがメインだった」
事故で後遺症を負わなかったら、現在も蛯原のように部活に精を出してるよな。
「運動部なら一度は挫くよな。大丈夫なのか?」
「あー、運動部のあるあるですね。明後日まで安静にと」
挫かない運動部員は一人としていない。
「そう言えば先輩たちもうすぐ修学旅行ですね。どこに行くですか?」
「今年は京都とニューヨークだったな。俺たちは京都」
「ニューヨークじゃないですね」
多くはニューヨークだけど、京都も少なくない。まぁ、京都組は食事を取ったヤツらのみ……幼馴染みたちの理由もこっち。
「蛯原たちはどこの予定?」
「確か……北海道とフランスですね。俺は真那と同じ北海道ですね」
そっちの方が豪華だな!
星見は北海道か………ちょっと意外かも知れない。星を見る為にフランスを選ぶと思った。戸部は北海道だろうな、ご飯事情を取るに違いない。
「北海道では戸部に真那を面倒見るように言ってますが」
「戸部が暴走しないと思うぞ」
星見と一緒いる戸部は面倒見てから心配ないだろう。なんだかんだで戸部は後輩の面倒見るのが得意だから。
後日星見に北海道を選んだ理由を聞く「フランス……ご飯美味しくない」との事。星とか関係なかった。あとどこ行っても同じ星とも言われた。そりゃそうだな。
次回予告
琴羽「お父さんとおじさんはハワイだったもんね」
結心「母さんたちは北海道だったが」
琴羽「楽しかったとお母さんも言ってたけど、お父さんは何もなかったって」
結心「灰色の修学旅行か。次回予告『光を戻れ!』」
琴羽「ツラいね」




