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星空ペダル  作者: シノシノ
第一章 高校二年
72/85

先輩

「珍しく袖中先輩と一緒じゃないですね~」

「結心から男の大事な相談があるからって」


学校の食堂でふてくされている琴羽先輩。なんでも袖中先輩と一緒に帰れなかったのが不満だったみたい。いや~、袖中先輩愛されてる~。この愛を受け止めれるのは袖中先輩だけなんだよね。文化祭でナンパの対処は怖かった。


「柚希こそ真那と一緒じゃないだね」

「用事があるって」


真那ちゃんも交えて欲しかったけど、家の用事なら仕方ない。ぶっちゃけこのふてくされる琴羽先輩が面倒なんだよね。


「イチャイチャしながら帰りたかった!」

「そうゆうのは付き合ってからするじゃないですか?」

「あれ?…………あっ、そうか。明とは付き合ってるよー」


はぁ?……………えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?


「い……いいいつの間にですか!?」

「文化祭前から」


文化祭はこの前やった所ですよね。そんな素振りは見せてなかった…………いつも通りだったから気付かなかっただけか。


「どこまで進んだですか?」

「デートとかはしたし、キスもしたよ」

「自分から?」

「明から」


あの袖中先輩が自分から…………想像出来ない。と言うかリード出来たんだ。堅物イケメン真面目先輩もつい堕ちた……中学時代の同級生に伝えたら、落ち込むだろうな~。

よくここまで持ちこたえたと思うよ……この琴羽先輩から迫られて堕ちなかったのは。


「そうゆう柚希はどうなの?」


もちもん、恋人がいる訳じゃないから。坂雪先輩の事でいいんだよね。


「意識はされてるような気がないようでもないような」

「つまり分からないだね」

「はい」


そもそも鈍感な坂雪先輩が悪いのであって、私は悪くないもん! だから琴羽先輩、そんな温かい目でこっちを見ないで!


「琴羽先輩も手伝って欲しいです」

「うにゃ~、私は中立の方がいいよ」

「私以外坂雪先輩を狙ってる人いないですよ」

「いや、結心の方から相手を意識しちゃったり」


ははは、そんな訳……ないよね。頭の中でとある友達が思い浮かべるのは。

次回予告

結心「それでCまでいってないだよな」

明 「なんとか阻止している…連れて行かれそうなるのもただある」

結心「羨ましいと感じないのはなんでだ」

明 「琴羽だからだろ……両親に伝えたら、肩に手を置かれたよ」

結心「よく知ってる仲だからな。次回予告『私の初恋』」

明 「琴羽の事だろうな」

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