先輩
「珍しく袖中先輩と一緒じゃないですね~」
「結心から男の大事な相談があるからって」
学校の食堂でふてくされている琴羽先輩。なんでも袖中先輩と一緒に帰れなかったのが不満だったみたい。いや~、袖中先輩愛されてる~。この愛を受け止めれるのは袖中先輩だけなんだよね。文化祭でナンパの対処は怖かった。
「柚希こそ真那と一緒じゃないだね」
「用事があるって」
真那ちゃんも交えて欲しかったけど、家の用事なら仕方ない。ぶっちゃけこのふてくされる琴羽先輩が面倒なんだよね。
「イチャイチャしながら帰りたかった!」
「そうゆうのは付き合ってからするじゃないですか?」
「あれ?…………あっ、そうか。明とは付き合ってるよー」
はぁ?……………えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?
「い……いいいつの間にですか!?」
「文化祭前から」
文化祭はこの前やった所ですよね。そんな素振りは見せてなかった…………いつも通りだったから気付かなかっただけか。
「どこまで進んだですか?」
「デートとかはしたし、キスもしたよ」
「自分から?」
「明から」
あの袖中先輩が自分から…………想像出来ない。と言うかリード出来たんだ。堅物イケメン真面目先輩もつい堕ちた……中学時代の同級生に伝えたら、落ち込むだろうな~。
よくここまで持ちこたえたと思うよ……この琴羽先輩から迫られて堕ちなかったのは。
「そうゆう柚希はどうなの?」
もちもん、恋人がいる訳じゃないから。坂雪先輩の事でいいんだよね。
「意識はされてるような気がないようでもないような」
「つまり分からないだね」
「はい」
そもそも鈍感な坂雪先輩が悪いのであって、私は悪くないもん! だから琴羽先輩、そんな温かい目でこっちを見ないで!
「琴羽先輩も手伝って欲しいです」
「うにゃ~、私は中立の方がいいよ」
「私以外坂雪先輩を狙ってる人いないですよ」
「いや、結心の方から相手を意識しちゃったり」
ははは、そんな訳……ないよね。頭の中でとある友達が思い浮かべるのは。
次回予告
結心「それでCまでいってないだよな」
明 「なんとか阻止している…連れて行かれそうなるのもただある」
結心「羨ましいと感じないのはなんでだ」
明 「琴羽だからだろ……両親に伝えたら、肩に手を置かれたよ」
結心「よく知ってる仲だからな。次回予告『私の初恋』」
明 「琴羽の事だろうな」




