どうしようか?
星見の事が好きだと自覚してから平常心を心がけているが……どうすればいいのか分からない。
「だから俺に相談を?」
「琴羽に迫られているお前なら」
休日、喫茶店にで文化祭であった事を明に話していた。琴羽はいてもいいが琴羽経由で漏れるのが恐れたので呼んでない。
「ようやくその感情がわかったのは幼馴染みとして嬉しいが」
「前からそんな風に見えたのか?」
「自覚はしてなかったからな」
やれやれというように肩をすくめているが、そんなのは知らない。そんな仕草とかあったなか?
「相談はいいが……具体的なアドバイスとか出来ないぞ」
お前の気持ちはどうだが知らないが、迫られてるだけで自分から迫ってないな。恋のひとつもしないな、お互いに。いや俺は今恋してたな。
「琴羽に相談しないのは正解だが」
「戸部に話そうにもお前がものすごく反対してたな」
「まぁな……………報われすぎて可哀想だ」
最後ら辺は声が小さいのは気になったが、聞き返すのはやぶ蛇なのでやめておいた。
「星見とお前なら、いずれそうゆう関係になるだろうと予測してたが」
「ちなみにいつから予測してた?」
「琴羽と一緒に星見と出会った頃からだな」
「最初からじゃないか!?」
その頃から思われていたのか! だから相談してもあまり驚かない上に「何言ってるだ?」という表情も納得いく。
「好きだとわかって、どうするだ?」
「どうしようか?」
「…………本気で言ってるのか?告白するなりあるだろ」
「初恋すらしてない俺には困惑なんだよ」
これが初恋なんだぞ……琴羽に迫られているお前じゃないだぞ。
優々とコーヒーを飲んでいる幼馴染みを恨めしそうに見てしまう。
「あぁ、あと琴羽とはすでに付き合っている」
「すまない、もう一度だけ言ってくれ」
「琴羽とは恋人同士だ」
はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!? いつ…いつの間にそんな関係になっているだ!
「いつだと思ってるだろうが、星見の母親と話して電話を掛けてきた時にはすでにな」
そうか、だから琴羽と一緒だっただな。珍しいなとしか思わなかったが。俺が恋した以上に驚く報告だった。
次回予告
戸部「琴羽先輩、袖中先輩と一緒じゃないですね」
琴羽「結心から相談だがあるんだって」
戸部「進路とかですかね?」
琴羽「私の進路は明のお嫁さん!次回予告『先輩』」
戸部「ブレませんね~」




