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星空ペダル  作者: シノシノ
第一章 高校二年
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どうしようか?

星見の事が好きだと自覚してから平常心を心がけているが……どうすればいいのか分からない。


「だから俺に相談を?」

「琴羽に迫られているお前なら」


休日、喫茶店にで文化祭であった事を明に話していた。琴羽はいてもいいが琴羽経由で漏れるのが恐れたので呼んでない。


「ようやくその感情がわかったのは幼馴染みとして嬉しいが」

「前からそんな風に見えたのか?」

「自覚はしてなかったからな」


やれやれというように肩をすくめているが、そんなのは知らない。そんな仕草とかあったなか?


「相談はいいが……具体的なアドバイスとか出来ないぞ」


お前の気持ちはどうだが知らないが、迫られてるだけで自分から迫ってないな。恋のひとつもしないな、お互いに。いや俺は今恋してたな。


「琴羽に相談しないのは正解だが」

「戸部に話そうにもお前がものすごく反対してたな」

「まぁな……………報われすぎて可哀想だ」


最後ら辺は声が小さいのは気になったが、聞き返すのはやぶ蛇なのでやめておいた。


「星見とお前なら、いずれそうゆう関係になるだろうと予測してたが」

「ちなみにいつから予測してた?」

「琴羽と一緒に星見と出会った頃からだな」

「最初からじゃないか!?」


その頃から思われていたのか! だから相談してもあまり驚かない上に「何言ってるだ?」という表情も納得いく。


「好きだとわかって、どうするだ?」

「どうしようか?」

「…………本気で言ってるのか?告白するなりあるだろ」

「初恋すらしてない俺には困惑なんだよ」


これが初恋なんだぞ……琴羽に迫られているお前じゃないだぞ。

優々とコーヒーを飲んでいる幼馴染みを恨めしそうに見てしまう。


「あぁ、あと琴羽とはすでに付き合っている」

「すまない、もう一度だけ言ってくれ」

「琴羽とは恋人同士だ」


はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!? いつ…いつの間にそんな関係になっているだ!


「いつだと思ってるだろうが、星見の母親と話して電話を掛けてきた時にはすでにな」


そうか、だから琴羽と一緒だっただな。珍しいなとしか思わなかったが。俺が恋した以上に驚く報告だった。

次回予告

戸部「琴羽先輩、袖中先輩と一緒じゃないですね」

琴羽「結心から相談だがあるんだって」

戸部「進路とかですかね?」

琴羽「私の進路は明のお嫁さん!次回予告『先輩』」

戸部「ブレませんね~」


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