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星空ペダル  作者: シノシノ
第一章 高校二年
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文化祭

楽しそうに隣を通り過ぎてゆく同じ学校の生徒たち。それもその筈、今日は文化祭なんだから。楽しむのは悪くないが……が……。


「ぶぅ~、なんで明とかじゃなくて結心なのよ~」

「仕事にならないからだろ」


ブツブツと言いながらチラシを配っていく琴羽。明と一緒に楽しむなら後からでもいいだろうに……今を文句言われても知らないぞ。「幼馴染みだからよろしく~」と言いやがった委員長……恨むぞ。


「………イチャイチャばかりしないもん」

「語るに落ちてるな」


目を泳がせて……顔を背けている時点でアウトだよ。せめて明が止めれ……ば……どっちにしろ仕事ならないだろうな。


「ゆっしん?」


その呼び方をするヤツは一人しか知らない。


「真那!あれ一人なの?」

「柚希は迷子」


………丁度、lineに通知が入って確認すると戸部からだった。内容は至ってシンプルに『真那ちゃん、どこですか~?』だった。

カタカタと居場所を送ってからしまう。


「お前が迷子の間違いだろ」

「そうとも言う」

「そうとしか言えねーよ!」


はぐれたのは星見であって戸部じゃない。琴羽に戸部が来るまで待機と言おうとして横を向くと…………いない。


「星見、琴羽知らないか?」

「忍び足で去った」

「教えてくれ」

「気付いたらいなかった」


それなら仕方ない。どうせ明ところに向かって行くだろうしな。それに明やクラスメイトからお説教でも貰うだろうに。………琴羽なら明の説教はご褒美か。

心の中でため息をついたが、星見からジッーと見られて……どうしたんだ?


「何かついてるか?」

「執事服……新鮮」


普段執事服とか着ないかな。まぁそうゆう職業に就いてる人以外は。それなら琴羽の実家だな。


「似合ってる…カッコいい」

「そ……そうか」


素直に誉められてなんか照れてしまう。


「でも、ゆっしんの所はメイド喫茶じゃ?」

「琴羽がいらない事言ってクラスの女子が賛成した」

「ん……理解した。なら明も?」

「アッキーじゃないだな」

「アッキー?」


……忘れてるみたいだな、最初は明の事をアッキーと呼んでいたのにな。

次回予告

戸部「明先輩の事、アッキーって呼んでたんだ」

星見「最初だけ」

戸部「なんで?」

星見「琴羽の目が怖かった。次回予告『文化祭2』」

戸部「会った頃だったら仕方ないね」

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