知る切っ掛け
星見が用事あるみたいで放課後はそのまま帰った。時間も開いたので幼馴染みの買い物に付き合った。……建前であり琴羽に連行される明を見てしまって巻き込まれた。
「それでかれこれ何十分くらい過ぎた?」
「そうだな、琴羽が小物店に入って30分くらいだ」
長い…まぁ、妹の知華も長いが買う物が決まってる分早い。巡も長いな、買うのを凄い悩むだよな。
「俺がいる必要あるか?」
「結心がいてくれるなら心強い」
「その本音は?」
「旅は道連れ世は情け」
帰ろうと足を翻したが首根っこをガッチリ掴まれた。掴んだのは誰かは言わなくてもわかるだろう。
こいつ文化系のクセに力強い!
「琴羽はお前と買い物行きたいだよな!」
明に捕まった時の琴羽の目がヤバかった。邪魔するなと目が訴えていたが、幼馴染みその一は見捨てれなかった。
「勉強する時間が減る」
「これで維持してるのは凄いな。そうゆう所はおばさん似だよ」
逃げるの諦めたのがわかったのか手離してくれたが若干首が痛い。ため息を吐いたが、どうする事も出来ない。
が今はどうする事も出来ないだけあって、隙を見て逃げるつもりだが。
「結心だって星見によく付き合ってるな」
「……なんか放っておけなくてな」
明に言われてもな、お前も同じだよな。性格が違うがな、大人しい星見でよかったよ。
「好きなのか?」
「誰が?」
「結心が星見の事を」
「な…何言ってるだよ!」
「でも、よく知らないヤツにそこまで付き合わないだろ」
そこまで言われたら確かにと思ってしまう。目が合ったのは春で会ったのは6月くらいだったかな。それで毎日で望遠鏡を屋上に運んで………あれ、なんで本当に付き合ってるだ!?
もしかして本当に星見の事を好きなのか。 いや、妹みたいであって異性として……あれ…否定出来ない。
次回予告
明 「少しは自覚したな」
星見「何が?」
明 「別にお前は関係ないさ」
星見「そうなの」
明 「…少し興味持て。次回予告『あの、ちょっと』」
星見「星以外興味あまりない」




