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星空ペダル  作者: シノシノ
第一章 高校二年
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固まるな後輩!

快く了承してもらい、先に着替えて待ってるが……遅い。海の時はこんなに遅かった覚えがないが。この炎天下の中で待たされるのは辛い。目の前には涼しそうなプールがあるが…地獄だな。ダメだ……何か冷たい飲み物を買いに行こうと思い離れようとしたら来た。…………タイミング良くないか?


「いや~先輩、お待たせしました」

「…今来た」

「お兄ちゃん、お待たせ」

「本当に待ったからな」

「女の子には準備というものがあるですよ」


深くは聞かないが……聞いたら聞いたで後悔すると思うしな。

改めて三人の水着姿を見るが……知華はワンピースで定番だよな。だが、星見と戸部は前海で着てたのは違った。


「前とは違うだな」

「この日の為に新品を買いましたから」


ドヤ顔で言っている後輩……バカだろと思ってしまう俺がいる。

そんなお金が勿体よな。


「星見もか」

「柚希につられて」


つられてと言うより流されたんだよな。だって星以外興味ない筈だろ。


「よく新品を買うよな」

「先輩、女の子に停滞という言葉はない!」


名言っぽく言っているが、全然名言じゃない。知華に至っては理解してなく首を傾げているぞ。


「これだけ遊んでいるだ夏休みの宿題も終わってるよな」


するとギシッと石のように固まる後輩二人。俺も知華もちゃんと終わらせてはいるが…固まるという事は終わらせてないだな。


「戸部、まさかと言うか終わらせてないのか」

「先輩私を見損なわないで下さい」


だよな、中学の部活は顧問が厳しかったからちゃんと終わらせてないと鉄拳制裁が待っていた。


「何一つ終わらせてませぇ~!?」

「ドヤ顔で言う事じゃね!」


戸部の顔を掴んで力を込めた。


「星見はどうなんだ?」

「大丈夫、残りはひとつだけ」

「ならよし」

「先輩、私と扱い違わにゃ~」


余計な事を言わないように更に力を込めた。競輪部じゃないからって弛んでるじゃないか。

今からやって間に合うのか?


「先輩も手伝ってくれますよね」

「やらないが教えるだけならな」

「それでもOKですよ……その時は二人っきりで」

「却下、サボりそうでな」


そう言うと不満そうな表情してが…もしかしてサボれないからか?


「あれはお兄ちゃん絶対分かってないよね」

「…柚希がサボるからじゃない?」

「ここにも分かってない人が」

次回予告

作者「はい皆さん明けましておめでとうございます」

結心「約1ヶ月振りの更新だったな」

作者「いや、週6の10時勤務が辛くてな(遠い目)」

結心「心が死んでないか!?」

作者「心が死んでないと働けない。次回予告『始業式』」

結心「本当に大丈夫なんだな?」

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