プールに行こう
海に遊びに行った日から数日が過ぎた。
宿題が終わってるのでソファーでのんびりとしていると妹の知華がやって来た……荷物を持って。
「お兄ちゃんお兄ちゃん、暇してる?」
「時間は持って余してるが」
「なら、プールに行かない?」
プールか……前に海に行ったからな。別に行かなくていいか。それに知華なら友達も一緒だろうし、気まずいしな。
「パスしておくよ。巡はどうなんだ?」
「了解…巡は絵を描きに出掛けた」
「そっか……誰と行くんだ?」
「星見さんと戸部さんで」
………知華が言ったのを理解するのが部屋を出て行くまでフリーズしてしまった。
出て行ってからようやく機動してから。
「待て、なんで後輩らと!?」
と叫んで追い掛けて一緒に行く事になった。
そうゆう経緯もあって、セミが鳴く道を妹と一緒に歩いていた。
「なんでまたプールに出掛けようと思ったんだ?」
「遊び出掛けてたなかったからlineで話したら、戸部さんから提案された」
妹の交遊関係が知らない内に俺の後輩たちまで及んでいるとは……まさか巡まではないよな。
「女同士は分かり合えるから」
「女?」
疑問に思ったのを呟いたら、気に触ったのか蹴られた。だって知華は女というよりまだ女の子だろうと思うのは仕方ないだろう。 だからと言って俺が悪くないだろ。
「まぁ、妹がお世話になってるからな…知らない内に」
「うーん、気にしなくていいと思うよ」
「いや気にするなと言われてもな」
納得いくようでいかない……くっ、複雑な気分だ。
「どこのプールに行くだ?」
「хххプール園のチケット」
「最近!?」
最近出来たばかりのプールで最新のスライダーなど多数あるとかで、人気があってチケットすら手に入らないらしいがよく手に入れたな。
「琴羽お姉ちゃんに貰った」
「明が用事あるから行けないからだろ」
「全く間違ってないね」
……琴羽はそんなモンだよな。だからと言って、上げるなら俺に一言くらい言ってくれてもいいだろう。お礼と渡そうと思うだが。
「お礼を渡されるのが面倒なだけ」
次回予告
琴羽「明が用事で行けないなんて不覚!」
作者「明だって人間だから用事くらいあるだろ」
琴羽「それはそうだけど…折角苦労したのに」
作者「どれくらい苦労した?次回予告『先輩まで来たんだ?』」
琴羽「運営に手を回してまで」
作者「大分苦労したな!」




