疲れた
翌日も海で遊んだりスイカ割りなどで楽しんだ。なぜか戸部が俺と遊ぼうと来たが……どうしたんだ?
日暮れになる頃には車に乗って帰っていた。まぁ、運転手のカズにぃや俺以外は疲れて寝ていた。
沢山遊んだからなどあるが俺だって寝たいが星見が肩にもたれ掛かって寝ているから緊張して眠れない!
「うん、青春してるね」
「カズにぃ、それ所じゃないから」
寝顔は可愛らしいし、なんかいい臭いする……どう考えてるなんか分からない!
「んんっ」
起こしてしまったかと思ったけど、寝言だったみたいでなんか安心しているのか穏やかな寝顔……。くっ、意識してしまう。
星見だって女の子なんだから…可愛い。
「星見さんだったけ。結心くんが好きなんだね」
「それはないと思うけど」
「でも好きという気持ちは本人にも気付かないものだよ」
本人でも気付かないか……もしかしたら俺が好きという気持ちが星見にあるのかな。
それはないか…女の子らしい所を見てドキドキしてるだけなんだ。
「でも、結心くんはモテモテでよかったね」
「いや、モテモテじゃないから」
「鈍いのは親譲りだね」
鈍くはないと自負してる。競輪してたから反射神経は学年でもよかった。
「柚希も言ってた」
さっきまで寝ていた筈の星見が起きていた。うるさくて起きていたしまったか。
「起こしたか?」
「大丈夫、自然に起きたから…………重くなかった?」
「なかった……むしろまだ寝ててもよかったぞ」
「そう……疲れたから眠る」
瞳を閉じて俺にもたれ掛かるように眠りだした。……俺が意識しても星見が意識してないな。
証拠にもたれ掛かるように寝てる星見。
「信頼してるからだろうに」
呟いてるカズにぃだが何を言ってるかは聞こえなかった。でもカズにぃだって疲れてるだろうに運転を変わろうともしない………ぁ免許証を持ってるのは恵美ねぇしかいないが。
「結心くんも寝たらどうだかな。疲れてるよね」
疲労もないというよりあるが、競輪と比べたら些細なぐらいだけど。
「お言葉に甘えて寝ます」
俺も眠るように瞳を閉じた。
二人が寝たのを確認したあと運転をゆっくりとした。起こさないように。
「二人として自分の気持ちには気付かないだね」
ルームミラーで結心くんと星見さんが寄り添うに寝ている二人が写っていた。
次回予告
和人「みんなグッスリ寝てるね」
作者「呼ばれなくて寂しくしてる作者です」
和人「呼ばれなかったじゃなくて出番がなかっただよね」
作者「それはそうだけど。次回予告『プールに行こう』」
和人「正論は好きじゃないけど」




