先輩恨みますよ
火照った体が冷めた(予定より時間掛かった)後、部屋に戻るとベットに倒れている蛯原が………。
「反応がない…まるで屍のようだ」
「勝手に殺さないでください」
まぁ、当然だな。死んでる理由も察するより俺たちのせいだな。
「明はどうしたんだ?」
「相楽先輩に連れて行かれました」
………………取り合えず、明は常識人だから変な事は起こらないよな。琴羽に押されて流されてない……と思う。こうゆう場合は明は信用してるが琴羽は一切信用出来ない。
「坂雪先輩、恨みますよ」
「分かるが琴羽のせいだからな」
たまたま言うのを忘れてたからな。決して俺たちのツラさを分かち合おうとは思っていない。だから明とも相談してない。
「突拍子ない事……袖中先輩からみでは有名ですが、これは聞いてないです」
明大好きっ子だから……恋する乙女は強い……何するか分からない。
「犬に噛まれたと思え、そしてラッキーだっただろ」
「まぁ、ラッキーだったです……とは思えないです!」
たぶん、死ぬ思いしたんだろう。大分前に下心ありでやったヤツが……その時の記憶がなくなったそうだ。以後、琴羽にそうゆうのはタブーとなった。
「逃げ切れただな」
「死ぬかと思いました」
「参考までどうやって助かった?」
「命か息子を選ばされて、死ぬ気で土下座しました」
こいつは男して尊敬すべきじゃないか。
それで助かったのは悪気があった訳じゃないからかな?
「坂雪先輩、頼みますから今度から助けてください」
「まぁ、今度は冬休みだからな」
「また巻き込まれるですか!?」
星空も誘われるなら絶対巻き込まれるだろう……それを理解してないな。
それはそれで面白そうだから黙っていおう。
次回予告
琴羽「夜道楽しい~」
明 「余り遠く行かないぞ」
琴羽「明は心配性だよね」
明 「当たり前だろ。次回予告『真那ちゃん、一体!?』」
琴羽「当たり前か、そっかそっか」




