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星空ペダル  作者: シノシノ
第一章 高校二年
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それって

恵美ねぇの邪魔をしないように琴羽や戸部の動向をしっかり監視していこう。

ビザが隠れるまでの水着を着替えてからみんなの所に戻った。


「結心、遅ーい」

「坂雪先輩、お先に遊んでます」


楽しそうに遊んでる幼馴染みと後輩たち……せめて戻って来るまで待っていてくれよな。


「結心、荷物の番任したぞ」

「おい明…来たうちに頼むのかよ」

「蛯原と競泳してくる」


まぁ、どうせ泳げないからいいが。ペラソルの陰で海を眺める。

競泳を始める明と蛯原にビーチボールで遊ぶ琴羽や星見たち……なんだろうなこの差は。

のんびりとしながら昼寝しておこうか……暇だから。


「ゆっしん、寝てる?」

「いや、寝てない」


寝ようとしていた所にやって来た星見……たぶん休憩しに来たと思う。

海水に濡れていたからタオルを渡すとお礼言ってまた俺の横に座り込んだ。そのまま寝るのも悪いので改めて座り直した。

そのまま無言になるかと思ってたが。


「ゆっしん、そのビザの傷痕」

「えっ?」


隠れてると思って見たら、ビザまで隠れていた筈だがいつの間にか上がって手術痕が露になっていた。慌てて水着を元に戻した。


「すまん、嫌のを見せたな」

「平気、それって事故の後遺症」

「まぁ…」


……あれ、この手術痕は事故の事と話したっけな……明か琴羽が話したのか…まぁ、いいか。


「どこにでもあるありふれた事故だったよ」

「普通にありふれてはダメ」


それはそうだな。普通に事故はありふれてたらいけない。


「事故の理由は?」

「前に話すと言ったからな…夜になってからな」


今話すのはなんか戸部や蛯原に聞かれそうでな。


「痛くない?」

「痛くはないが、走れないのはツラいな」


自転車選手としてはそれが一番ツラい……練習すら出来なくなった。早朝ランニングなど一切な。


「ツラいけど後悔はしてない」

「……」


星見が何か言いたそうな感じがしたが、結局何も言わずに黙っている。こっちから踏み込んでいいモノか分からないから黙ったままになる。

次回予告

蛯原「真那、また先輩の所に」

戸部「そうだよねー私もそう思う」

蛯原「なんだよ急に戸部」

戸部「たぶん、先輩の所が落ち着くのかなー」

蛯原「くっ……ライバルか。次回予告『部屋割りどうする?』」

戸部「こっちのセリフだよ」

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