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星空ペダル  作者: シノシノ
第一章 高校二年
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出逢い

登場人物と副登場人物は昨日投稿しました。ネタバレれあるかも(?)なのでそこはご容赦を!

新キャラ登場などあるので、更新したりします。

4月も終わって6月となった。変わらず幼馴染み二人と過ごしていたが、今日は放課後、袖中先生に呼ばれてプリントの整理を手伝いさせられていた。


「いいように使わないでください」

「何言ってるねん。息子を駆り出してのバレたら、俺が殺されるわ」


父さんの言う通り、尻に敷かれまくってる担任。確かに明ならおばさんにチクリは入れそうだけど…この軽い感じが嫌いと言っていたから。


「俺も母さん経由で密告は出来るですね」

「せえへんやろ」


笑うが……帰ったら密告してやる……。決意を固めつつプリントの整理を手伝いを続けた。

そんな文句というかそんなのを思いながらでも、手伝う自分がお人好しに思える……というかそうなんだろうな。実際に両親はお人好しだから。


「手伝ってくれて助かったわ…次は寝てても見逃したるな」


手伝いの褒美が見逃し一回のみとか。まぁ、授業中に寝る事は一切ないだが……それを知ってるくせに。

袖中先生と別れてこのまま帰るとしても二人はすでに帰ってるから、一人で帰るなら図書室に寄って何か借りて帰るか。

図書室へと最短ルートとなる階段を登っていると前に大きい箱…鞄(?)持った小柄な女の子が登っていた……それも持ちにくそうに。


「大丈夫?」


思わず助けようと声を掛けた。声を掛けられてるとは思ってなかったようで驚いた顔して振り返った。

肩まで切り揃えられた髪、可愛らしい顔たち……どこかで見た事あるような。リボンの色からして一年生なのがわかった。


「……大丈夫……じゃないかも」


小さくないが落ち着いた声で答えてくれた。

持ちにくそうにしてたから大丈夫じゃないのはわかってたけど、変わりに持って行こうと大きい鞄(持ってわかった)を持つ。


「どこまで持って行けばいい?」

「…屋上までお願い」

「わかった」


屋上まで登ってると後ろから着いてくる…ネクタイの色で二年生とわかるだと思うだが……別にいいか。

屋上に着いてから鞄を置くと数歩後ろに下がったのと女の子が鞄の前に座り込んで開けてると何か組み立ててるのか『カチャカチャ』と聞こえる。興味が沸いて後ろから見ていようと思った。

組み立てて終わったのか三脚を立ててその上に組み立てたのを固定した……望遠鏡?


「星を見るにしては明るくないか?」


当然のように思えた。6月になって空もまだ明るい…星を見るとしてもまだまだような。


「…大丈夫、見るのは星だけじゃないから」


そう言って望遠鏡の角度調整などしてから手招きしてきた。寄って行くと覗く所を指をさした。これは覗いてみろと言う事か……こんな明るい時間帯で何が見えるのかな?

覗いてみるとデコボコした灰色の地形というかこれって。


「これは月の表面か…凄いな!」


目を離して女の子に向くとどや顔していた。


「望遠鏡は星だけを見るモノじゃない」

「これで良く見てるなら、星座とかわかるのか?」

「そこまで詳しくない……知らない」

「知らないのかよ!」


思わずツッコミを入れてしまった。望遠鏡とかで星とか見てるなら詳しいと思ったよ!


「星を見ているだけで満足」


嬉しそうに顔しているとなんかこっちまで楽しくなってくる。取り合えず、この子はマイペースなのはわかった。

邪魔にならないよう後ろに下がって女の子が望遠鏡を覗いているのを見ながら目を閉じた。

何十分経ったのかユサユサと肩を揺さぶられて、目を覚ました。前にはさっきまで望遠鏡を覗いていた筈なのに……。空を見ると若干暗くなっていた。


「起きた?」

「ごめん、寝てた」

「ううん、大丈夫……あれを運んでほしい」


あれ……あぁ、望遠鏡が入っていた鞄を持てばいいのか。

鞄を持って一緒に階段を降りた。


「なぁ、今さらだけど…名前はなんて言うだ? 俺は坂雪結心、二年な」

「私は星見真那、一年生」

「苗字まで星が入ってるだな」


そっか……一年生……せい………あっ!


「思い出した! 案内の時に渡り廊下で手を振ってきた一年生!」

「覚えてなかったんだ」


そっちは覚えてたみたいだけど、俺は完全に忘れていた。あれだけの事で覚えておける訳はないだろと思うが。

着いてさっきは部活の一室『天文部』。


「星見って天文部なんだな」

「そう…私だけしかないけど」


そう言いながら、部室のドアを開けて入って行って鞄を置いた。


「今日はありがとう」

「これくらい別にいいさ」


本当ならこれで別れて、さようならなんだろうけど……。ちょっと気になった事があった。


「毎回、屋上で見てるのか?」

「そう、ちょっと大変だけど満足の為なら」

「なら、持って行くのを手伝おうか?」

「…………………いいの?」


何言ってるのかわからなかったみたいだけど、理解したら嬉しそうだった。


「部員じゃないけど、それくらいの手伝いくらいなら」

「別に部員じゃなくてもいい……嬉しい」

「時間帯とか教えてくれるなら、その時間帯に行くから」


こうしてスマホの番号とlineのアカウントを交換してから別れた。

次回予告

琴羽「夢に見た次回予告だよ!」

作者「そこまで喜んでくれて、『僕訳』も含めて始めてだよ!」

琴羽「涙流して喜ぶだね」

作者「だって、そこまで夢に見てくれるなんて……うぐぐぐ、うわぁぁぁぁぁぁ!」

琴羽「大泣き…号泣だね。次回予告『どうしたのかな?』」

作者「うわぁぁぁぁぁ!」

琴羽「赤ん坊か!」

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