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星空ペダル  作者: シノシノ
第一章 高校二年
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琴羽兄登場

琴羽主催……まぁ違うが…でも計画とか立てたのは琴羽だから合ってるのか。

その待ち合わせ場所となる駅前で着替えとか詰めた鞄をに置いて、時間がくるまで本(母さんから借りた)で時間を潰そうとしたら。


「ゆっしん、早い」


星見がやってきた。うん、なんだろうな…この狙ったタイミングで来るは、空を取り合えず少し睨んでから星見に視線をやった。


「軽く予測はしていたが、その小さい箱はなんだ」


着替えてとか詰まっていると思う鞄よりスチールの鞄が目に付く。


「もちろん、小型望遠鏡」

「だろうな!」


やっぱり期待は裏切らないな。持って来るよなと思ってたしな。


「みんなは?」

「まだ来てない」

「そう」


俺の隣やって来ては座りした込んで、人混みを眺めている。その姿は可愛いのでよし。

俺は一人だけ本を読んでも星見が気の毒なので読むつもりはなかった。


「琴羽の兄ってどんなの?」

「また突然だな」


琴羽の兄か……どんなのかと言われるとひとつしか出ないな。


「優男かな」

「…? よく分からない」

「見た目は……と付くが、中身はやり手の営業マン」


うん、それしかいいようないな。だてに世界を回って色々と体験したり知識を得たりしてないからな。いずれ継ぐようにらしいが…たぶん父親より上手くやっていきそう。

そんな事を考えていると星見とは反対から。


「結心くんからそんな好評とは嬉しいね」


とても久し振りの声…これって。


「カズにぃ!?」

「随分久し振りだね」


メガネを掛けた爽やかな笑顔でいる男性……琴羽の兄、相楽和人(さがらかずと)。恵美ねぇと同様で俺たちの面倒とか見てくれたりしてた。でも互いに会った事ないだよな二人とも。


「ゆっしん、誰?」

「琴羽のお兄さん、相楽和人」

「ご紹介の通り相楽和人、みんなの運転手を勤める。よろしくね」

「星見真那…後輩」


星見の自己紹介後、カズにぃ肩に腕を回されて耳元で話された。


「結心くんのいい人かい?」

「ハハハ、面白いジョークだね」


軽く流したが、カズ君にぃはどこか不満だったらしく楽しくなさそうな顔している。


「様子見として置こうかな、その方が面白そうだからね」


何か不吉な事を言われたような気がする。

次回予告

和人「うん、随分と久し振りだね」

琴羽「今度はどこに行ってたの?」

和人「ちょっとアラスカまで」

琴羽が「全然ちょっとじゃない!?次回予告『堕ちたな』」

和人「そうかな?」

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