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星空ペダル  作者: シノシノ
第一章 高校二年
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新入生

結局、ギリギリ間に合わないず遅刻扱いされてしまった。

机にひれ伏して、たぶん両親に報告されるだろう…担任は両親とは高校からの付き合いで仲がいい。


「遅刻なんて、どうした?」


やってきたのはメガネを掛けた男子…袖中明。担任の袖中咲の息子である…。母親に似たのか成績優秀……顔もそれなりに整ってるので、女子からそれなり人気があるが声は少ない。


「ダメだよ、遅刻なんかしてたら」


そんな明の隣にいる黒髪ロングの女子、相楽琴羽。こちらもお互いの両親も高校から付き合い。有名出版社の相楽の令嬢……そんな感じしないが。女子が明に寄り付かないのは琴羽がいるからだ。琴羽は明の事が好きなんである…まぁ、明はどう思ってるかは……この鈍感野郎が。


「まぁ、いつもたまに起こす遅刻だよ」

「小学校から変わってないな」


それを言われるとなんとも言えない。一年に数回は遅刻してしまう…弟たちは無遅刻なんだが……兄としての威厳が。


「明も結心、新入生たちだよ!」


遠い目をしていた俺と呆れていた明を呼んで、窓の外を指す琴羽に釣られて外見た。

一階の渡り廊下を教師に連れて、案内されている今年入学した一年生たち。


「初々しいね…」

「俺らも去年はあそこにいたんだけどな」

「琴羽ならいつもそんな事だろ」

「明、いつもってヒドイよ!」


明の言う通り、琴羽は天然のんびりなので母さんたちも「少し母親似たか」と言っていた。

ワイワイとやっている明たちは無視して新入生たちを眺めていた。

すると一人の女の子が立ち止まりこちらを見上げた。身長は低く肩まで切り揃えられた髪、可愛らしい顔たち……そんな事を思っていると目が合った。

これって不審者に見えるよな…どうするどうする?

焦っていると向こうから小さく手を振ってきたので、思わず振り替えした。


「結心、誰か知り合いいたの?」


いつの間にかじゃれ遭いが終わっていた琴羽に聞かれた。


「いや、特には」


視線を戻すがもう通った後だったみたいで、誰もいなかった。可愛い子だったな……。


「おーい、お前ら授業始めるで」


いつ間にかチャイムが鳴っていたらしく、担任がやってきた。


「なんや、坂雪可愛い子でもおったか……両親に報告するで」

「なっ、それはやめてください!」


クラスメイトの笑い声が響いた。

そんな事されたら、家でも弄られるじゃないか!ただでさえ、初恋でも弄られたのに。

こうしてあの子を忘れてしまった。

次回予告

明 「まだ出なくてよかっただが」

作者「いやいや、君だって重要キャラだから早めに出すからな!」

明 「小テストが近いから勉強したかったが仕方ない。次回予告『出逢い』…さて勉強するか」

作者「流れ重視かよ……由々に似たな」

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