簡単だった!
琴羽に星見たちを誘うように(脅迫)言われたが、どうやって誘えばいいんだが。
悩みながら星見たちがいる教室に歩いていたら、丁度タイミングよく前から、星見と戸部が歩いて来る。教科書とか持っているので移動教室見たいだ。
「星見は、戸部」
「オッハー、ゆっしん」
「また珍しくない先輩」
珍しくないなんて………まぁ、否定も出来ないが…よく星見の教室に顔を出したりしててから。それは俺だけではなく琴羽もそうなんだけど。
「ゆっしん、どうしたの?」
「いや…その……」
「ちょっと待って先輩。もしかして夏休みの用事ですよね」
「戸部の言う通り」
「なら琴羽先輩ですね……山?海?」
いや、何も処分しに行く訳じゃないからな。誰も埋めないからな。だから、ちょっとずつ離れようとしないでくれ星見。
「物騒な発言するな! 行くのは海だ」
「山じゃないですね」
なんで山だと警戒してるんだよ。理由を聞いてみると、去年のガチ登山を知っていた。まぁ、夏休み明け…クラスメイトに愚痴ったんだが、それを聞かされていたとは。
「なら行きます!」
「私はいい……」
「真那ちゃん、そこは行くと言う所だよ!」
予想通りだな……さてここで誘わないと琴羽にどんな事を言われるだろう……。意地でも誘わないと平穏な学校生活が遅れなくなる!
どうするか悩んでいるとそこに蛯原がやってきた。
「星見に戸部どうし……坂雪先輩までどうしたですか?」
説明は戸部に任してカクカクシカジカ。説明終わると戸部が蛯原の耳元で囁くとこちらにやってきた。
「坂雪先輩…そこって街灯とかありますか?」
「いや、ロッジは電気しか通ってない」
「ありがとうございます。真那、そこは星が綺麗みたいだぞ」
「なら、参加する」
簡単だったー!? そうだ、星見は大抵の事は興味ないけど、その中で唯一興味あるのは星なんだ…それを抜けていた。
「坂雪先輩、それは俺も参加してもいいですか?」
「ストッパーが増えるのは嬉しいよ。俺と明だけだとキツい。それに部活は大丈夫か?」
「……お気の毒ですね。調整出来きるので大丈夫です」
本当にな……男側の生き贄が増えて嬉しい限りだよ。
次回予告
星見「星楽しみ」
戸部「真那ちゃん、星以外の楽しみを探そうよ」
星見「ゆっしん、観察?」
戸部「そこは人間観察と言おうよ。次回予告『なんで俺が』」
星見「なんとなく」




