そ…うなのか
戸部と一緒に月見で食事してたら星見と蛯原に遭遇してしまってかの翌日。7月に入り…………放課後、いつも通り星見と天文部で望遠鏡を持って屋上へ。
若干、気まずいなら望遠鏡をセッティングしてる間も沈黙が続いた。
「月見の和菓子は美味しかったか?」
このまま沈黙を続ける訳にはいかないので、勇気を出して声をあげた。
星見たちと遭遇してから食べ終わった俺らが席を経ったので先に出たのだった。
「…美味しかった」
「親戚が経営してる店なんだ。両親も高校時代働いてたんだ」
「ゆっしんも働いてる?」
「いや、手伝いしてる」
さっきまでの沈黙が嘘のように質問されてはそれに答えてた。沈黙はなくなったのはいいけど………次々に質問されて答えるのが大変。というか両親の過去話とか詳しく知らんぞ!
「…文化祭でプロポーズの伝説はゆっしんの両親?」
「不覚ながら……そうだよな」
ハァ~なんで両親の母校に入学したんだろうな。特定はされてはないから助かった。噂……女子が憧れる伝説となってる…その話しを聞くと恥ずかしくて悶えそうになる。
「クラスでも憧れの対象」
「この時期で一年で伝説になってるのか………」
「それからそのゆっしんの両親の親がすごいと噂も」
「それは初めて聞いたな…孫好きな祖父母だが」
「……噂は所詮噂」
そうだよな…父さんは警察官、母さんは専門主婦だから……その両親の祖父母だって普通だろ。(作者:ハルたちは話してません)
「……忘れてた」
星見がなんか突然思い出したように言い出し、鞄の元へと走り出し小さい紙袋を持ってきた。そしてそれを俺に差し出した。
「…お世話になってるお礼」
別に気にしなくてよかったにと思ったが、相手に悪いから口に 出さないでおいた。
中身を見ると携帯ストラップだった。小さいビン(?)に入ってる青く透き通っている石………確かこれって。
「フローライト?」
「そう……青いフローライト……平和・寛大・心の安らぎの意味」
「こうゆうのも興味あったんだな」
「…それは失礼だと思う」
「そ…うなのか」
いや、だってな……星を見てる時の生き生きして見えるのは俺だけか?
次回予告
作者「なんか久し振りの登場」
星見「……」
作者「それで星見を眺めているこいつと次回予告をやれと!?」
星見「……………」
作者「頼むからやってくれ」
星見「……………」
作者「アカン…アカン。次回予告『あっ、見えた』」
星見「…………」
作者「誰だよ、この状態で星見を連れて来たのはよ!」




