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星空ペダル  作者: シノシノ
第一章 高校二年
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来てみました

とある休日、休みの日課にしている体操をやって一汗をかいた。最近暑くなってきてるから………もう夏だなと実感する。

シャワーを浴びている時に巡がお風呂場…脱衣室から話し掛けてきた。


「お兄ちゃん、お客さん来てるよー」

「わかった、部屋に入れておいてくれ」

「はーい」


こんな朝早くから来るのは明か琴羽くらいだろう。あまり待たせるのは悪いので、さっさと浴びてズボンだけ履き髪の毛を拭きながら自室の扉を開けた。


「悪い、シャワー浴びてた」

「坂雪先輩来ちゃいま…し…た……キャアアアアアア!?」


そこにいたのは明でも琴羽でもなかった戸部であった。悲鳴を上げながら平手が来るだなと冷静に思ってたが、予想斜め上をいっていた。 来たのは平手打ちじゃなく指の先二つであり、それが目に刺さった…当たった?


「目が!?」

「なんで上を着てないですか!」


怒ってる戸部だけど、目の痛みでそれどころではなかった。

目の痛みも治まり、上着を着てようやく話せるようになった。


「戸部がこんな朝から来るのは予想してなかった」

「上を着てなかったので焦りましたよ。襲われるかと思いました」


満更でもなさそうにジモジさせてるが、それで襲ったら犯罪なんだが……それは言わないでおいた方がよさそうだ。


「それでこんな朝?早くからどうたんだ」

「昔のクセで朝早くから目覚めるですよ」


それはわかるが。俺も部活を引退した後も早朝トレーニングしていたので目覚めるが早かった。それで体操を続けてるが…たまに寝坊する。


「それで来たと……よく家がわかったな」

「あっ、それは琴羽先輩から聞きました」


情報漏洩はまさかの親友の一人!見せてもらうとlineに琴羽と戸部のやり取りが記載されていた。


「琴羽の事だから何も言わないが………」


明には密告しておく。あいつは情報の大切さを知ってるからな。

それを確かめに来た訳じゃないだろうな。


「それでどんな用件だ?」

「一緒に遊びに出掛けませんか?」

次回予告

明「結心から聞いたぞ。本人の了承を取らずに教えたらしいな」

琴羽「だって、柚希が教えて欲しいって言うから つい」

明「一歩間違えたら、大変な事になるぞ。次回予告『可愛い後輩』。ちゃんと反省しろ」

琴羽「はーい」

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