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異世界日本史  作者: 齋藤
8/21

1912年   欧州の火薬庫

これ以後投稿が遅くなります。申し訳ありません。

                        


                       外務省



「皇帝溥儀が退位したらしい。これで清王朝も滅亡だ。後は誰が次の王朝を作るかだな。」


「孫文じゃないか?臨時大総統として就任しているし権威もある。今までの支那どうりなら孫文の王朝ができるだろ。」


「いや、それは無いな。孫文は帝政に強い拒否感を持っているらしい。自分の王朝を作る様な真似はしないだろうな。」


「なら民主国家になるのか?。」


「それも難しいな。我が国のように民衆が民主主義を理解していない。いきなり民主国家になるのは厳しいだろ。暫くは現状を維持して国家として成長するのを待つんじゃないのか?。」


「いや、甘いな。お前達は宋教仁や袁世凱の事を忘れているぞ。宋教仁は孫文と対立しているし、袁世凱は野心家だ。何が起こるか分からんぞ。」


「地方の軍閥も動いているし列強も武器の密売を隠そうともしていない。支那はまだ荒れるぞ。」


「我々も遅れずに武器を売ってしまおう。金はいくらあっても足りないからな。」


「そうだな。倉庫に保管されている前の戦争で作った武器を片っ端から売ってしまうぞ。明治初期の旧式兵器も二束三文で売り払おう。」


「支那は混乱するし儲かるし一石二鳥だな。」



「支那が混乱すると経済にも影響するんだがな......。まぁ暫くは混乱したままでいてもらうか。」












         





                       造船所



「ふ~む設計は来年までには終わりそうだな。」


「あぁ。これでようやく新品の貨物船を使う事ができるよ。中古のオンボロ貨物船も早くお役御免といきたいね。」


「まぁ暫くは酷使させてもらうがね。」


「はぁ、けち臭くて敵わんな。酷使しすぎてタイタニック号の二の舞は御免だぞ。」


「そこまで酷使しないだろ......。多分......。」  


「さあな、わからんぞ。他の貨物船も酷使しすぎてどれも状態があまり良くないからな。建造が待ちどうしいよ。」         


「それにしても4万トンものタイタニック号が沈没するとはな........。」


「4万トンか......。戦艦より大きい艦船が沈むとは信じられんよ。」


「氷山にぶつかってしまえば大型の船舶でも流石に駄目だな.......。」


「今回の事故で英国などでも規定を変更するらしい。まぁ当然だな。」


「1500人も亡くなったからな。これでも遅いくらいかもしれん。」


「貨客船に対する不安が強まれば売り上げが減ってしまう。これ以上事故が起きなければいいが....。」













                       海軍省



「扶桑級は2隻で建造は打ち止めだ......。後期の2隻の予算は中止になった......。」


「なんだと!!扶桑級は4隻は建造すると決まっていたではないか!!何故だ!!。」


「2隻の予算は東北地方の開発予算に使う事になったんだとさ.....。もはやなんともできんよ.....。」


「納得できん!!やっと建造が決まったと思ったところで中止とは、我々を馬鹿にするのもいい加減にしろ!!。」


「予算出ると思ったんだがなぁ.......。」


「そう言うが現に戦艦の建造は現状で十分じゃないか?前弩級戦艦6隻に弩級戦艦4隻。そして超弩級戦艦6隻だ。露西亜や独逸の極東の海軍には十分対抗できる。筑摩型巡洋艦3隻の追加予算は出た事だし妥協すべきだろ。」


「米国海軍がいるだろう!!米国にも対応しなければならないんだぞ!!。」


「米国との国力差から日本が同等の戦力を配備するなど不可能だ。そもそも国力に合わない過剰な戦力を得れば米国どころか英国からも警戒される。不必要な軍拡は国益を損なうだけだ。現状でさえ背伸びをして無理やり軍備を整備しているんだ。これ以上の軍拡は必要無い。」


「なにを!!貴様はトルコで起きている戦争を知らないのか!!列強など隙を見せればいつ襲い掛かってくるか分からない野獣の群れだという事が今回の戦争でよくわかった。だからこそ隙を見せないためにも強力な軍が必要なのだ!!。」


「その軍備で国や経済が崩壊すれば意味が無いだろうが!!例え強力な軍備があったとしても経済が貧弱であれば使う事などできはしないだろ!!。」


「ふん!話にならんな。現に弱小国などが列強にいい様にされているというのに。」


「貴様こそ、不必要な軍備はいつか使わなければ破綻してしまう事になるのがわからんのか!!。」


「そんな戦艦よりも巡洋艦や駆逐艦に予算をかけろよ。」


「いやいやここは飛行船や飛行機に予算を出してほしい。伊太利亜軍が飛行船から爆弾を投下したらしい。陸軍では既に飛行機の訓練や調達などが始まっている。我々も遅れてはならない。」


「俺としては満足だな。筑摩型も3隻追加建造が決まり海風型も4隻の追加建造が決まった。まぁ駆逐艦はまだまだ足りないがな。」



「八八艦隊........。はぁ.......。」



















                       外務省



「伊太利亜とトルコの戦争が終わらぬ内にバルカン半島で戦争が起きるとはな......。」


「バルカン半島の国家はトルコに反感を持つ国が多い。トルコが苦戦すればこうにもなるさ。」


「兵力差は単純に二倍ほどか。トルコ本土から援軍を送れるかで戦争の帰順が変わるな。」


「トルコは伊太利亜海軍に大敗したらしい。そんな状態のトルコ海軍に有力なギリシャ海軍を打ち破れるのかね.....。」


「それにしてもトルコが弱体だと知った瞬間戦争とは、まさに死体に群がる鼠の群れだな。」


「国際協調など建前に過ぎんか......。我々も気をつけんといかんな。」


「まぁ列強にとっては我々よりも支那の方が魅力的だと思うがね。」


「資源の無い日本はどうでもいい、か......。まぁ備えは必要だな。」


「欧州の火薬庫がこれ以上爆発しないといいが.....。」












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