表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界日本史  作者: 齋藤
4/21

1908年   白船来訪

                     日本 大蔵省




「あ~あ戦艦4隻も作りやがって......。」


「もったいないな~4隻分の予算があったら色々できるのにな。」


「軍人の脅しなんかに負けやがって、予算取られるくらいなら大臣辞めろってんだ。」


「本当は8隻も要求してきたんだぞ。4隻にするのだって大変だったんだ。」


「はぁ、三笠の修理認めてやったんだから建造は諦めろってんだ。」


「軍人共は予算は無限にあるとでも思っているんだか。」


「ホワイトフリートが今年来るからその時になったらもっと騒ぎ立てるぞあいつら。」


「こんな時に......止めてほしいよまったく........。」


「米国としてはこちらを牽制しておきたいんだろ。迷惑な話だ。」


「満鉄に追加投資する予定だったのに........結局米国頼みか.....。」


「あいつらすごい勢いで投資してるからな、どっちが持ち主か、わからなくなるくらいだ。」


「日米紳士協約締も締結するし散々だな。」


「結局締結か......大国なんだから移民くらいケチケチしなくてもいいだろ......。」


「あっちはもうフロンティアってやつがないんだ。これ以上貧乏人が来るのは嫌なんだろうさ。」


「排日運動も起きてるらしいしあまり話を拗らせたくないからな。気に食わないが仕方ないさ......」


「まぁ満州のついでに日本にも投資してくれてるし文句は言えないね。」


「設備投資もできて好景気だ。言いたくても言えんよ。」


「金持ちとは喧嘩したくないな。満鉄も米国主導で新しい路線を作るらしいし、米国の手伝いで稼ぐとしますか」


「世知辛いな.......」














                        樺太

                      


「ここからも石炭が出たな。いや~樺太は資源に恵まれてるな~樺太は発展するぞ。」


「まあ日本で一番露西亜に近いんだ。気は抜けないがな。」


「そんな事はどうでもいいよ。資源がある事が一番大事さ。それにいざとなったら軍が守ってくれるさ。」


「そうだといいんだが......日本唯一の油田もあるからな。露助共には絶対に渡せん。」


「石油か......今後は殆どが石油で動くようになるらしいからな。石油は間違いなく重要な資源になる。」


「石油がたくさん出る国が羨ましいよ。日本でももっと石油が出ないかね......」


「新潟でも出るがまとまった量が出るのは樺太だけだ。大事に開発しないとな。」


「足りない技術は米国に学んでいるが......米国の技術はすごいよ。日本はまだまだ何もかもが足りないよ。」


「あぁ、だから何でもかんでも学んでいつか追い越してやるのさ。」


「追い越せればいいが......それにしても寒い。もう3月だが未だに極寒の寒さだ。ロシア人が酒ばっか飲むのもここに来ればわかるよ。酒を飲まなきゃ死ぬなんて本土じゃ味わえん。」


「南に行けば少しはマシだが、ここは露西亜から寒い風が来るからな。人間の住む所とは思えんよ。」


「まあ開発が進めばもっとマシにはなるさ。それまでは我慢だな。」














                       海軍省




「ついにホワイトフリートが来たか......」


「戦力比としては米国が戦艦16隻、我々が戦艦6隻 装甲巡洋艦8隻.......厳しいな。」


「要塞砲と水雷艇も攻撃させれば何とかなるかな.....まあ艦隊は壊滅するかもしれんがな......」


「米国はたとえ全滅しても本国に9隻残っているからな。すぐに艦隊を再建できるかもしれんが我々はな.......まぁ米国も遠距離での戦争は不慣れだ。英国と連携すれば何とかなるか.......。」


「そもそも欧州や日本の新聞は戦争を煽り過ぎだ。戦争は不可避だ!なんて囃し立てやがって。本当に戦争になったらどうするんだ。」


「嫌だねまったく。どこも部数ばっか気にして煽る記事ばっかりだ。もう少し考えて記事を書いてほしいよ。」


「それにしても一気に16隻の戦艦を一年も他国に航海させるなんてよく考えつくな。」


「そんな事して戦争になったら本土をどう守るんだろうな。」


「まぁ今米国と戦争して勝てる国なんて少ないからな。戦争になったら戦艦をどんどん建造すればいいとでも考えているんじやないか?。」


「恐ろしい国だな......お、あれがコネチカット級か、20糎砲が連装で......あれは手ごわそうだな。」


「う~ん。何度見てもキアサージ級とヴァージニア級は摩訶不思議な砲塔配置だな......。」


「よくもあんな戦艦作ったもんだ。日本じゃあんな奇抜なもん怖くて建造できないよ。」


「せめて巡洋艦か何かで試してから作ればよかったのにな。」


「失敗しても作り直せばいいとでも考えてそうだよな。」


「とりあえず慎重に出迎えますか......」
















                      国会議事堂



「ドイツの皇帝はなんでこんな頓珍漢な事を話したんだ?。」


「さあな、俺が聞きたいくらいだよ。」


「そもそもドイツ政府はなんで止めなかったんだろうか......俺だったら絶対に止めてたね。」


「おかげでドイツでは民衆から退位を求める声が出ているらしい。日本を挑発する発言もしているし、ざまみろっと言ったところか。」


「なにが『戦艦建造はイギリスを仮想敵国とするものではなく極東の国々に対するものである』だよ。日本の戦艦6隻を恐れて20隻も戦艦を建造したって言うのか?。アホらしい......。」


「本当だとしたら過大評価もいいところだよ。おかげで民衆でもドイツに対して悪感情が広まっているよ。」


「そもそも三国干渉でドイツに対する反感が強まったからな。誰もが口を開けばドイツ批判さ。」


「はぁ.....こんな事はもうやめてほしいね........」















評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ