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異世界日本史  作者: 齋藤
14/21

1918年   大戦終結

前回の投降でアメリカの参戦を書き忘れていました。申し訳ありません。

                      外務省



「たく.....。英国の話はうんざりだよ。」


「まったくだ。要求ばかりしやがって.....。」


「この前は日本に供与しすぎて亜米利加に武器を供与できないと嫌味を言われて、今度はシベリアに出兵しろだぁ!?。けっ!!」


「そんな余裕あるわけ無いのに......。」


「あいつら俺達を便利屋か何かと勘違いしてるぞ。」


「送れる兵隊は欧州に送って今日本にいるのは必要最低限の兵力なんだぞ!!。あぁ忌々しい!!。」


「シベリアねぇ......。」


「結局どうするんだ?。派兵するのか?」


「亜米利加も送るんだろ?歩調を合わせて最低限の兵力をウラジオストクに張り付かせるだけでいいだろ。」


「それでいいな。ただでさえ物価の統制で大変なんだ。これ以上の厄介事は抱え込みたくない。」


「とりあえず誤魔化して派兵は後回しにしよう。今はそれどころじゃない。」


「うやむやにしてしまえばいいのさ。」


「なぁ、露西亜は今にも講和しそうなんだろ?今更首を突っ込んでどうにかなるのか?。」


「さあな。何もしないよりはマシかもしれんがね......何もしたくないが........。」


「はぁ.....。今の露西亜は共産主義だ。信用できん。できるならここで叩き潰したいが......。まぁ無理だろうな......。」


「日本だけではどうもできんぞ。そもそも派兵して何をすればいいんだ?。」


「わからん......。派兵しろとしか言われてないからな.......。」


「「「........。」」」


「はぁ......。」


















                     欧州派遣軍司令部



「亜米利加軍はまだ戦えないのか?。このままでは東部戦線の独逸軍が全部こっちに来てしまうぞ。」


「第一陣は到着したがまだ訓練中だ。戦線へ投入なんてできんぞ。」


「確か最終的に200万人の援軍だろ?。東部戦線の独逸軍が来ても200万もいれば突破できるさ。もう少し待てばいいだけじゃないか。」


「到着してなければ絵に描いた餅でしかないぞ。はぁ....。露西亜は講和するわ独逸軍は攻勢の準備をするわでさんざんだな。」


「独逸の攻勢か.....。ま~た仏蘭西人に無理難題を吹っかけられるのか......。」


「攻勢って言ってもどうせ小規模な攻勢だろ?。いつもの事じゃないか。」


「攻勢は攻勢だろ?。」


「どうせいつものさ。」


「そうだと良いがね.....。」


「亜米利加軍がが来れば我々の苦労もへるんだがな......。」


「大変だ!!大変だぞ!!」


「どうした?そんなに慌てて。」


「独逸の攻勢だ!!。大規模な攻勢で英吉利の第3軍、第5軍の戦線が突破されたぞ!!」


「なんだと!!いつものじゃないのか!!。」


「塹壕が突破されたのか!?。どうやったんだ!!。」


「前線はほぼ壊滅だ!!情報も途絶して連絡が来ないそうだ。あっちは大慌てだ!!。」


「信じられん......。」


「まさか東部の例の新戦術か!?。奴らもう使いこないしてるのか!!。」


「くそ!!こっちでも攻勢を仕掛けてくるかもしれん!!。」


「前線に連絡しろ!!警戒を怠るな!!。」


「航空隊を偵察にを送らせろ!!。独逸陣地から目を離すな!!。」


「仏蘭西軍から連絡が来た!!救援に来てくれだと!!。」


「またか!!。」


「くそ!!予備隊しか送れないぞ!!。」


















                       海軍省



「扶桑はまだ竣工しないのか?。」


「扶桑も山城も色々といじり過ぎてまだまださ。少なくとも来年までは掛かる。」


「長門も陸奥も再設計したせいでやっと起工し始めたところだからな。完成はいつになるやら.....。」


「長門かぁ......。」


「なんだ?未だに根に持ってるのか?。」


「当たり前だろ!!せっかく41糎砲を載せられたのに政治家共のせいで38糎になってしまったんだぞ!!一生根に持ってやる!!。」


「まぁ41糎砲は勿体無かったな......。」


「くそ!!何が政治的配慮だ!!。次の戦艦は絶対に41糎砲を載せてやるからな!!。」


「最近碌な事が起きんな.....。六甲は事故で沈むし......。」


「六甲が沈んだせいで何人か予備役になったからな.....。」


「愚痴を聞かされてうんざりだよ。」


「まったく......。こんな戦争早く終わって欲しいよ。」


「だが終わったら予算減るんだろうな......。」


「そうだな......。」


「......。」



















                        陸軍省



「3度目の独逸の大攻勢か......。」


「マルヌに予備軍を配置していて良かったよ。あれがなきゃ突破されてパリが丸裸にされていたな。」


「損害が酷かったがなんとか守りきれた。独逸もよくやるよ。」


「独逸恐るべし.....だな。」


「それにしても亜米利加軍は防御に使えたが攻勢には使えないな......。」


「今更塹壕に意味も無く銃剣突撃なんて......。米軍の指揮官は何を考えてるんだ.......。」


「せっかくの貴重な戦力を意味も無くすり減らすのは止めてほしいものだ。」


「後方では疫病が流行っているようだし戦争もそろそろ終わらせた方が良いと思うんだがな.....。」


「英国や仏蘭西が認めるはずが無いな。」


「確かに.....。あいつらこの戦争で失った物を取り戻すまで止めないだろうな。」


「独逸が降伏するまで続くか......。」


「それに戦争が終われば予算が......。」


「予算か......。」


「はぁ......。」


















                        外務省



「シベリアへの出兵に米国と同意できた。シベリアに出兵が決まったぞ。」


「同意させられた、だろ?。あ~あ、交渉を粘って誤魔化そうとしたのに......。」


「米国が満州の利権を赤共から守れってうるさいんだよ。英国も圧力を掛けてくるし断れるわけないだろ。」


「それでもあんなとこに派兵なんてしたくないよ。金の無駄じゃないか。」


「俺もそう思うがね。まぁ決まった事だ。諦めろ。」


「けっ。あんな僻地に.....。それでどれくらい派兵するんだ?。まさか大規模派兵なんてしないよな?。」


「まさか。一個師団を送って後は知らん振りさ。どうせ目的もないんだ。適当にウラジオストクで治安維持でもさせて終わりさ。」


「そうか......。それくらいならいいんだがな。」


「米国はどうするんだ?。共同で出兵するんだろ?。満州の米軍が来るのか?。」」


「それもだが米国本土から新たに何個か部隊を派遣するらしい。大盤振る舞いだよ。」


「あいつらどさくさに紛れて利権を拡大させる気か?。」


「別にいいだろ。殆どの利権は満鉄が買い漁って碌なもんは残ってないぞ。」


「あいつら混乱に乗じて露西亜人を騙して色々とやったからな。露西亜人に末代まで呪われるぞ。」


「まぁ露西亜の利権なんてどうでもいいがな。」


「は、ざまぁみろってんだ。」


「亜細亜からアカの影響が消えるならなんでもいいさ。アカよりも米国の方がマシだ。」


「まぁそれもそうだな。日本も少し噛ませてもらうか......。」


「それで露西亜にいる日本人はどうするんだ?。欧州方面の日本人は避難させたが極東の方はまだ居留地に残っているぞ。」


「とりあえず居留地の日本人は本土か満州に避難させた方がいいと思うぞ。」


「もうか?早くないか?。」


「アカ共が政権を握るとはまだ決まってないだろ。まだ避難させなくてもいいんじゃないか?。」


「そうか?どうせなら早く避難させた方が良いと思うんだがな......。」


「俺は露西亜人もアカも信用できん。さっさと避難させた方が良いと思うがな。」


「そうだなぁ......。とりあえず望む者は支援して自主避難させるか。後は必要になってからでいいだろう。」


「ふむ.....。まぁそれでいいな。」


「それでいこう。」


「はぁ.....。何か金になるんだったらもっと派兵してもいいんだがな。」

















                     地中海 駆逐艦 杉



「最近はあまり潜水艦に遭遇しないな.....。」


「石油がないんだろう。独逸も墺太利も海上封鎖が効いているのさ。」


「墺太利は休戦について交渉が開始されたようだし独逸も時間の問題だな。」


「やっと日本に帰れるのか.....。長かったなぁ.....。」


「お前は帰ったら何をするんだ?。」


「俺か?。俺は.....。米だな。」


「米?。」


「そうだ。米だ。陸の奴ら優先で俺達は米はたまにしか食えなかったからなぁ......。帰ったら腹いっぱい銀シャリが食いたいよ。」


「米かぁ.....。俺も食いたいなぁ.......。」


「いいだろう?いいだろう?。それでお前はどうするんだ?。」


「俺は銀座の活動写真を観に行きたい。」


「活動写真ねぇ.....。俺も観たいなぁ~。」


「お前もか?なら戦争が終わったら一緒に観に行くか?。」


「あぁ^~観に行こうぜ。」


「なら戦争が終わったら銀座で銀シャリ食って活動写真と洒落こむか!!。」


「楽しみだな~。」 


「さっさとこんな戦争終わってほしいよ。」


「帰りてぇ~なぁ~。」 

















       

11月3日 オーストリアが休戦に同意。そして11月11日、相次ぐ暴動や不利な戦況に耐え切れず独逸は休戦に同意し戦争は終結した。

たとえ侮辱的な条約だとしても独逸には既に抗う力は残っていなかったのだ。

独逸の苦難の時代が始まる......。
















                     欧州派遣軍司令部



「ようやく休戦か......。」


「まさか独逸皇帝が退位して亡命するなんてな......。」


「ともかくこれで戦争は終わりだな。」


「後は外交官の仕事だな。」


「独逸皇帝は最初から最後までやってくれたな......。」


「あの時期に亡命するとは.....。国の事を何も考えていないのか.....。」


「酷いもんだ......。」


「条約はどうなるんだ?。まさか亜米利加の14条の通りに戦争が終わるわけもあるまい。」


「あぁ、仏蘭西や英国は独逸から毟り取る気でいる.....。ただではすまないだろうな。」


「あの大帝国がここまで没落するとは......。」


「独逸はボロボロだ。捕虜の話を聞けば独逸国内の状況も分かるさ。」


「総力戦は勝っても負けても国を破滅させるな.......。」


「暗い話はやめよう。今は終わった事を素直に喜ぶべきだ。」


「それもそうだな。」


「終わってよかったな.......。」


「さっさと日本に帰りたいよ......。」








日本が異世界に移転する小説を書く人が羨ましい......。

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