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異世界日本史  作者: 齋藤
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1905年   戦争終結

事実の世界とは異なる日本を、無名の者達目線で書いた仮想戦記

              1905年 日本 

1人の男が部屋に入る。


「おい、聞いたか!桂・ハリマン協定は破棄されずにそのまま正式調印するらしい!」 


「なんだって?小村代表が反対して破棄される予定だったんじゃ?」


「なんでも政府要人から直々に説得されて折れたらしい。」


「そうか、いや~折れてくれてよかったよ。今アメリカから敵視されたり欧米から信用を失う事は控えたいからな」


「あぁ、戦争も終わったし賠償金は無理だったが樺太は得られた。後は世論が冷静になってくれたらな.....」


「軍部も大人しく軍縮を受け入れてくれればいいが」













「戦艦の建造を中止するだと!?」


「そうだ。戦争が終わったんだ。新たに得た樺太、そして台湾、海南島、内地の開発や投資もしなきゃいかん。米国や英国への借金もある。戦艦の建造費用なんてどこにも無いんだとさ。」


「軍縮と言ってロシアの鹵獲艦を全部売却したではないか!!戦力が減って国防に穴があくぞ!!」


「今すぐどこかと戦争をするわけではないんだ。現状戦力でも十分だろ。それになにも二度と建造しないとは言っているわけではないだろ。もう少し待ってくれば予算もでるはずだ。」


「そ、そうだが」


「とりあえず今建造予定の薩摩型と鞍馬型と筑波型は中止するらしい」


「くそ、国防をないがしろにしやがって!!いつか新型戦艦を建造してもらうぞ!!。」


「予算ほしいなぁ....」











「東北開発についてですが....」


「うむ、東北地方の開発は軍縮したぶんの予算を足して行うか。あとは土地の無い者を台湾と海南島、樺太に入植させよう」


「アメリカが移民に圧力をかけてこなければ移民も1つの方法だったんですがね」


「仕方あるまい。アメリカはこれ以上日本人の移民が増えるのが好ましくないと思っているようだからな。」


「借金の事もある。とりあえずいらない予算を削って開発を続けるしかないな」


「勝ったのに憂鬱ですな」


「金が無いからな....」







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