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眠り

好きとは何だろうか?

愛してるとは何だろうか?

ただ身体を重ねるだけにも、それらの言葉が必要ならば世界の多くはうわべだらけじゃないのか?

ただ好きになる、ただ愛してる、その一方的な気持ちでは物足りないから人はうわべと分かっていても欲を持ち続けるのだろう。

暑苦しいのは苦手だ、特に夏は嫌いだ。

エアコンの無い部屋の中を、扇風機の羽の回る音が静かに響く。

携帯に手を伸ばしてパッと目が眩む。

「うっ、2時34分か」

チッと舌打ちをしてもう一度寝ようとタオルケットを探った、どこにも見当たらないのでふと体を起こしてみると布団から少し離れた所に蹴飛ばされていた。取りに行こうとするとひざに何か当たった。

「んっ、どうしたの?」

横で寝ていた女性が体を翻してこちらを向いた。

そうだ、今日は咲が来ていた。

「すまん、起こしたか?」

俺は彼女の顔を覗きこんだ。

「大丈夫よ、それよりまた眠れないの?」

「あぁ大丈夫、いつもの事だし薬も飲んだから」

「そっか、じゃぁ眠れるようにね」

そう言って彼女は俺の頭を胸に抱えた。夏の熱で火照った体温がそのまま頭に伝わってくる。

正直うっとうしかった、ただでさえ暑苦しいのにさらに暑くなる。しかし、そのままでいいかと思い目を閉じた。

彼女の胸はトクン、トクンと規則的に鳴っていた、ただそれだけは心地よかった。


年の差恋愛は世間的にはどう捉えられているのでしょうか?

「年上の男性と付き合ってるの、彼社会人で大人の魅力ってのが溢れてるのよ」

「私年下の彼氏がいるんだけど、なんだか彼の前なら素直になれるし甘えてくるのも可愛いのよね」

これらの会話を耳にすると、前者の年齢差がどんなに広くても違和感を感じません。しかし、後者の場合は広くても5歳前後と私は考えてしまう。

これはただの偏見なのだろう、しかしどうしても一回り以上の年齢差は想像するのは難しい。

読者の方はどうでしょうか?

32歳の男性と20歳の女性との恋人を想像してみて下さい、「凄いね、どんな出会い?」など興味が出てくるでしょう。

しかし、32歳の女性と20歳の男性との恋人ではどうでしょうか?「ヒモ?不倫?身体の関係だけじゃないの?」と疑問が先に浮かぶのではないでしょうか?

これらの考え方はあくまで私個人の偏見ですが、もし読者の方が年の差恋愛をなさるときはこの様なことは考えないで、自分の気持ちに素直になって恋愛を成就していただきたく、また周囲にいらっしゃれば応援していただけたらと思いこの物語を考えさせていただきました。

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