表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
嘘の代償  作者: R
2/14

幼馴染

飯田直子とは、幼稚園の頃からの幼馴染だ。

直子は小さい頃から活発で、幼稚園でも小学校でも周りの男の子を何人も泣かせてきた。

男だったら間違いなくガキ大将だっただろう。

そんな直子の後を、俺はいつも追いかけて、毎日一緒に遊んでいた。

直子は俺のことを、「徹は根性があるから好き」とよく言っていた。

俺は自分で根性があると思ったことはないが、直子に何を言われてもついて来る姿を見て、

そう思ったのかもしれない。


 小学校の高学年にもなると、さすがに周りの男子や女子にからかわれたが、直子を異性

として意識していなかったので、なぜからかわれるのか、よくわからなかった。


 俺たちはそのまま同じ中学校へ進んだ。二人が二年生になった頃、俺たちに変化が訪れた。

直子の身体が明らかに女性らしくなってきたのだ。俺は直子を女として意識せざるを得なくなった。

その頃から直子も急に女の子らしくなり、昔のガキ大将ぶりは何処かへ行ってしまった。


 直子は美人でスポーツも万能で頭も良かったので、同級生や先輩から何度も告白されていた。

いつも断っていたが、その都度俺に報告してきた。

「何で直は誰とも付き合わないんだ?」俺が一度だけそんなことを聞いたことがあった。

「決まってるでしょ、徹と付き合うって決めてるからよ。高校生になったら健全なお付き合いを

しましょ!」

「あ、はいっ」俺は思わず声が裏返っていた。

「何ではいなのよ」直子はお腹をかかえて笑っていた。


 俺たちは受験シーズンを迎えた。

直子はランクを少しだ下げ、比較的家から近い高校を第一志望にした。

俺は塾に通い、死に者狂いで勉強し、直子と同じ高校を受験した。

担任の先生には、無理しないでランクを下げるように言われていたが、俺は見事に合格した。

二人は晴れて高校生となり、約束通り、健全なお付き合いを始めた。

少し大人になったことで行動範囲も広がり、休みの日に直子とデートするのも本当に楽しかった。


 高校では俺は中学と同様にバレー部に入り、直子はテニス部に入った。

お互い新しい友達もできて充実した高校生活だった。


 そんな二人の日々の中にあの日はあった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ