ナンパ!?誘拐!?シンがぶち切れる!
「お姉さーん。僕達と遊ばなーい?」
「……え?」
ナンパ。それは見知らぬ相手に声をかけて関係を築こうとする行為…
しかし、成功確率はかなり低い。それでもやる人は存在する。
でも普通令和の時代の遊園地でやるか?
真夏のビーチでやるのが鉄則だろ。
そこで男の人が助けに来て恋に落ちるまでがテンプレなのにぃ…
もしシンに助けられたら私…
「ぐへへ…」
「おい!聞いてんのか!?」
ナンパ男達は少々怒った表情で私を怒鳴りつける。
私は何でしょうか!?と弱々しく呟く。なにせ初めてのことだから不安でしょうがないのだ。
「だから!俺達と遊ぼうよ!ね!」
1人の大柄の男は私の手を掴み、無理やり連れて行こうとする。それを私は拒んだ。すると…
「なめてんじゃねえぞ!」
ボコッ!と酷い音が鳴り響く。私の頬には殴られた跡ができていた。
あぁ、この男達は自信を持っていた。自分達ならナンパは簡単だと思い込んでいるのだ。しかし私にその自信を傷つけられ怒った。だから殴ったのだ。
でも、どうしよう。私じゃこの男達に勝てない。
仮に私がプロの格闘家とかだったらこいつらをぼこぼこにできるが私は何の力も持たないただの高校生だ。
私は殴られた衝撃で気を失う…
「あぁもう!この女連れてくぞ!殴ったってバレたら俺等が逮捕される!」
もう一人の男は頷き、私を2人で持ち上げ、どこかに連れて行く。
なんでこんな時に限って人はいないのだろう。
シン…助けて…
───10分後
「理沙…遅いな…」
いくらトイレとは言えど、あまりにも長すぎる。お腹が痛いようには見えなかったが…
まさか迷子か?俺は待ち合わせのために入れた位置情報共有アプリで理沙の居場所を確認する。すると…
「ん?ここって…路地裏の廃ビルじゃないか?」
遊園地から1kmくらい離れた場所にある廃ビルだ。なんでこの場所に理沙が?
「何かあったのか?行ってみるか…」
アプリのバグだとは思えない。このアプリは歩いた所には点線が出るのだがそれが遊園地から続いていた。
しかもそのルートは人がほとんど居ないルートだ。
───廃ビルにて…
「うっ、うーん…」
「おっ、やっと目を覚ましたか」
私が目を覚ますとそこは見知らぬ場所だった…分かったのは廃ビルで、近くに人が居ないということだ。つまり、助けが呼べない。
「ところでよ…姉ちゃん…悪いけど今ここで死んでもらうぜぇ」
殺す?今、殺すと言ったの?
「俺達はお前を殴った。つまり暴行罪だ。でもよぉ、ここは誰も寄らない廃ビル。しかも通ったルートには防犯カメラもないというわけだ。だから、ここでお前を殺せば証拠はなくなる」
殺されるの…?私…
やだやだやだやだやだやだやだ
まだ…死にたくない…シンに…告白すらできてないのに…
「じゃあ…死にな!姉ちゃん!」
大柄の男はナイフを取り出し私の胸に向かって突き刺そうとする
「やめ…ろ…!」
大柄の男の前に現れたのは黒髪で…黒目…そう…シンだった。
シンは私が殺される寸前で現れた。私は安堵する。しかし大柄の男は
「ナイフを素手で受け止めるやつがいるかぁ!アホがぁ!」
大柄の男はシンに掴まれたナイフをそのまま振り下ろそうとする。でもシンの顔は恐怖の表情ではなかった…
「俺は怒ってるんだ…大切な人を誘拐されて…挙句には殺害しようとしてる…そんな状況を見て、キレない奴がいるか!」
グシャァァァァアとナイフが骨まで達した音が聞こえてくる。
私は思わず耳を塞ぎ…目を瞑る。
「今の俺は指なんて失ってもいいと思ってしまっている。それが、理沙を助けられる方法なら…俺は喜んでそれを受け入れる!」
シンは骨まで肉が裂けてるのにナイフを持つ手の力を抜かずに…等々…
「なっ…なんだお前ぇぇえ!!!」
男達は逃げていった。シンはそれを追おうとはせず…
「お前達がこれから向かうのは、自宅でもなく、アパートでもない…牢獄だ…」
パトカーのサイレン音と共に、誰かが警察に連れてかれる。
バタリッ!と何かが倒れる音がする。その方向を見ると…
シンが倒れていた。かなり出血もしている。
私はシンに駆け寄り、揺さぶる。しかし反応はない…
───その後、私達は警察に発見され、シンは救急搬送された
なんかシンのかっこいい所を書きたかったので作りました。
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