接戦!?恋の猛アタック対決!
10月21日。それは、私にとって因縁の日。
その日に転校生、林藤春が来た。そしてなぜか転校生は私の片思いの相手、宝田シンに告白した。
しかしシンはその告白を断った。が、転校生はなぜか断られて嬉しそうな表情を浮かべていた…
私と転校生は恋のライバル。どちらが先にシンを手に入れるかの争奪戦が始まった。
───10月21日
この日、私と転校生による大接戦が繰り広げられる。
「シン君?良かったら一緒にご飯食べない?」
先に仕掛けたのは転校生だった…私はしまったと言わんばかりの顔をした。
それを見て転校生はこちらに見下したような笑顔を向けてくる。
成功するのか、その緊張感が走る中、シンは…
「ごめん。飯は一人で食いたい。」
シンは転校生の誘いを断った。転校生はまるで岩のように固まり、1分ほどフリーズした。
次の戦いは放課後だ。どちらか1人がシンと一緒に帰る。そんな勝負だ。
「シン、一緒に帰ろ?」
今回先に仕掛けたのは私だった。果たして成功するのか…再び私と転校生に緊張感が訪れる。シンの決断は…
「お前俺と家逆方向だろ」
私は重要な事を見逃していた。そう、私とシンの家は逆方向なのだ。つまり、一緒に帰るということができない。
この勝負も決着は付かなかった。
───10月22日
昨日の戦いの続きだ。今日こそ決着をつける。私と転校生はお互いにそう決意した。
まずは朝。シンに先に挨拶したほうが勝ちという戦いだ。
「シン。おはよ」「シン君。おはよ」
私達はほぼ同時にシンへおはようと言った。
「あぁ…おはよ…」
シンは少し驚いたようだ…この勝負も同点か?そこで転校生が勝負にでる。
「シンくーん?一緒に教室行こ?」
転校生はその汚い胸をシンにこすりつけ誘惑していた。しかしそれは私にはできない。なぜなら私にはないのだ。それが奴と私の差。シンはどう出る?そう考えていると
「あー悪い。俺先生に呼ばれてるんだ」
どうやらシンは先生に呼ばれてるらしい。一体何をしたのか…
この朝の勝負も決着はつかず、昼休みの戦いに移る…
4時間目の終了のチャイムが鳴る。つまり、昼休みの合図だ。そして私達にとっては戦いの合図でもあった。
シンはチャイムと同時に屋上へ向かう。どうやらご飯を食べるようだ。転校生は後をつけるように追っていったが…
「あっ、林藤。お前ちょっとこっちこい」
転校生は先生に呼び止められた。シンのストーカーをしていたようで先生に目をつけられたらしい。自業自得だな。私はそう思った。やるなら私みたいにバレないようにしないと…
「シン、あーん」
私はシンに一緒に食事をできるようにお願いし、シンにご飯を食べさせていた。
「いや…普通に自分で食えるんだけど…」
「だーめ。いいから食べて」
どうだ。このシチュエーション、よく漫画であるハーレム展開だ。この作戦ならシンも効くだろう…
「普通に1人で食いたいわ。じゃあな」
シンはそう呟き、私の元を去った…
なんで、どうしてと私は絶望した。すると背後から
「なんでシン君は逃げたのか…教えてあげましょうか?」
と転校生が語りかけてくる。
「教えてください…」
私は唾を飲み、そう答える。
「逃げたのは当たり前でしょ?好きでもない女子にあーんされて怖がらないわけないでしょ」
………あっ、そっか…シンは別に私の事好きじゃなかった…
私はその最も重要なことに気付かされた。転校生のような色気もなければ、考える頭もない…それに比べてこの女は圧倒的な胸部に…頭脳明晰…私が勝てる道理がない。
シンの気持ちも考えずに自分勝手にやってた。私はなんて女だ。
私がそう考えていると、転校生は
「私達はどちらも、シン君の気持ちを考えずにアタックしていた。この勝負、引き分けということにしない?」
引き分け、この選択が一番利口なのだろう。私はその提案を了承する。
この2日間の勝負は引き分けに終わった。でも、恋のライバルに違いはない。つまり勝負は続く。この戦いは、どちらかがシンと付き合うまで終わらないのだ。
───果たしてシンはどちらと付き合うのか…




