出現!恋のライバル!?
10月21日。その日に悲劇は起こった。
「転校生が来たぞ。」
ある教師がそう告げる。教室は楽しみと言わんばかりに声をあげる。それは私も例外ではなく
「楽しみだなぁ」
と思わず呟いた。一体どんな人が来るのか…仲良くなれたらいいなぁ、と私は思った。
チャイムと同時に教室の扉が開かれる。転校生が来たのだ。転校生は黒板の前に立ち、こう言った。
「転校生の林藤春です。これからよろしくお願いします。」
林藤春。この転校生はこの後、私の天敵となる事を、この時の私はまだ知らなかった…
休み時間。ほとんどの学生にとっては至福の時間。その時に、悲劇は起こる。
「ふぅ、トイレ間に合ってよかったぁ」
私は授業中トイレを我慢していた。そして休み時間になり何とか間に合った。そして、教室に戻ろうとしたときだった。
「シン君、付き合ってください」
その告白の声は転校生の春の声だった…転校初日にいきなり告白、その行動に私は驚き、目をまん丸にして棒立ちしていた。
「ごめん。君とは付き合えない」
シンが彼女にそう告げる。
しかし彼女は悲しまずに逆に嬉しそうな顔をしていた。私はこっそりとその状況を見ていた。
転校生はシンに振られた後、すぐに教室に戻って行った。
その時私は決めた。次の休み時間に彼女になぜ告白したのかを聞くことにした。
授業中もその事が気になって全く集中できなかった。まぁ集中しててもテストは毎回10点代なんだけどね。
チャイムが鳴る。その瞬間に私は転校生のもとへ向かう。
「春さん。あなた、シンのことどう思ってるの?」
私は単刀直入に聞いた。すると転校生は
「どうって、私とシンは運命の相手ですよ?愛してるに決まってるじゃないですか」
運命の相手?シンと転校生が?私は思わず苦い顔をして
「シンと運命の相手は私ですけど?」
と怒を露わにしながら発言する。転校生は馬鹿にしたような表情で、自分の胸を強調する。
「私とあなたじゃ圧倒的に実力差があると思いますが?」
転校生は恐らく、お前は絶壁で私は山だと言いたいのだろう。
私は絶壁も可愛いと思いますよ?と敵対しながらも発言する。
「そんなことないですよーあはは」
私達は最悪な空気のまま解散する。
でも、こいつ、凄くうざい。絶対にシンは取らせない。
私はそう誓った。
───次回、接戦!?恋の猛アタック対決




