相合傘をしよう
「今日は、晴れ後雨となっています。午後に外出予定のある方は必ず傘を持って出かけてください。」
傘…雨…そうだ!シンと相合傘をしよう!
理沙は思った。相合傘をすれば自然と告白できるのでは、と。
「よし、そうと決まったら早速やるぞ!」
今日は傘は持っていかない!シンは絶対傘とか持ってくるタイプ!だから持っていかない!
まず私はシンが登校してるかを確認した。その結果、ぽつんと教室の端に座っていた。誰とも話してない。多分陰キャなのだろう。でも私が彼女になれば休み時間は毎回楽しませてあげるのに。
次はシンが傘を持っているかの確認だ。傘が無かったら失敗だ。2人ともずぶ濡れEND。それだけは嫌だ。
「よし、ちゃんと持ってきてるな」
律儀に名前まで書いてある。簡単に見つかった。
準備はできた…あとは…時を待つだけだ。よし、授業に行こう。
「あっ、雨だ。」
天気予報はあたり、雨が降ってきた。そして授業は6時間目、そしてもうすぐ帰る時間だ。
チャイムの音が鳴り響く…授業の終わりの合図だ。私は急いで帰りの準備をし下駄箱に向かう。
靴はまだある。つまりシンはまだ学校にいるということだ。作戦開始だ。
Mission1、シンが来るまで待つ。しかしただ待つだけでなくシンが通り過ぎないかしっかりと確認する。
シンが来るまで、待つ…待つ…待つ………?
「いや全然来ないじゃないか!?」
30分は待ったぞ!?シンは部活には入ってないはず!しかも私の研究結果によると授業終了から15分以内に帰るはず!なぜだ!?
「おーいシン?どうした?」
「いや、なんか誰か俺の名前を呼んだような気がして…」
「気のせいだろ?いいから早く掃除しろよ!」
シンは来なかった。通り過ぎるのを見逃したのか、それとも早退でもしたのか…結局今日も失敗だ。さすがにそろそろ凹みそう。100回挑戦して100回失敗する。なんてことだ、きっと天才は私を笑うだろう。
理沙の告白チャレンジは今日も失敗に終わった。果たして理沙とシンが結ばれる日は来るのだろうか…
ちなみに、この後理沙はずぶ濡れになり、風邪を引いた…
「風邪!?つまりシンがお見舞いに来てくれるって事!?」
───次回、お見舞い編




