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金の時計
幻「げん」
金の時計の意味とは!?いかに。
この世の社会は、七不思議だ。時計の針の如く、命も削られていく。眩い輝きを放ち、身派手に羽織ったジャケットを身に着け、時計の針を眺める。チッチッと、金の時計の針が、刻々と、上へと昇っていく。
時間は、残酷さをも知るが、しあわせな時間をも描いてくれる。金の時計をつけていると、なんだか宇宙に居る気がする。この世の社会の価値に比例する程だ。
目に焼き付けられ、いつもの自分とは違う、品の高い表情になりは。需要と供給は、増すばかりだ。鮮やかに、光る光沢の色合い、素晴らしい。 これが、金の時計かと。
仏様をみているみたいだ。全身に金を身に着け、輝きを放つ。日本古来のある姿に違いない。何もかもが、美しく、邪気をかき消していく。
あるがままの心で生きるのなら、金は身に放さずに持つと良い。この世の社会そのものが、金ならば、もはやメッキものじゃないと言うことだ。全ては、外装から。身に付けるものが、一つ金ならば、それが一番良い。金の時計とは、何もかもを上昇させるものだ。
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