君が空にいた頃
幻「げん」
後戻りは、出来ないこの社会に置いて、今目の前にある者を、大切に出来るのかどうか。君が空にいた頃とは!?いかに!?
人は言う。あの時が良かったねと。激しさの中生きてきた空に「良かったねと」。今世が、幸せじゃない、前世が、幸せ者だったと。
全てを遡り、今幸せである空に、まるで、人が亡くなった後に、手を合わせる人の様に。
いつになっても、帳尻がつかずに、すれ違いな日々よ。君の名は?そう僕の名は、である。
許せる事と許せない事の、見分けもつかず、あっちに行ったりこっちに来たり、そんな繰り返される日々の中、私達は、今に、身を置き生きているのだ。
寂しさが、溶ける時、人は、空を眺める。いくつもの場面があって、いくつもの空があったのに、もはや無い物ねだりの連続だ。
そんな時、いつもの如く、流れゆく感情は、勢いを増すことを知らずに、颯爽と過ぎ去ってゆく。過去に、似た自分と照り合わすように。
今じゃないと。君がいた空が、どれだけ美しいかは、鏡の前、目の前の人を指すだろう。
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