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5 怪物世界を探索


 ザッ…ザッ…ザッ…

蝶々達9人は、対応怪物を生み出す元凶を探すために、怪物の世界へと入っていた

怪物の世界に入ったため、電話が繋がらなかったのだ…

「怪物の世界に入った。ここからは気を抜いてはいけない」


「分かりました!」

 ザッ…ザッ…ザッ…

慎重に歩いていく彼ら…


すると遠くの洞窟から…

 ブーーン……

羽音をさせながら、ゲートへと向かおうとする羽を持った対応怪物…

 ―ガ…?ガガァ…!?―

蝶々達を見つけた瞬間にUターンする。そして洞窟へと逃げていった…

 


「あの洞窟から出てきて、俺らを見つけた瞬間にあの洞窟へ戻っていった…」

バロンは不思議がる


「あそこが巣窟になってるのかもな、入ろう…」

 シャキンッ…!

蝶々は刀を構え、歩き出した

それに続いて8人も後を追い始めた




 ザッ…ザッ…ザッ…

洞窟の中は体感肌寒いくらい。気持ち悪さを感じる

「山城さん…なんかこの中気持ち悪くないですか?」


「俺は大丈夫だ。蒼もまだまだだな」


「これも経験の差ってやつなのか…」


すると…

 ―ガガガッ゙!!―

真上にへばりついていた下級怪物が襲おうとしてくる


「くらえ!」

 バーン!!

ゴルドは砲弾を怪物にあてる


 ―グガァ!!―

痛みにうずくまる下級怪物…


「まだか…くらえ!」

 バーン!!

 

 ボガーーン!!

 ―ガァッ……― 

爆破し、その怪物の肉片が飛び散った


「汚い血だ…」

 サッ…

蝶々は、顔についた怪物の血を拭った


 

 ドスッ!ドスッ!

慌てて登場する7体の下級怪物

これ以上進めさせないために立ち塞がった

 ―ガアァ…ガガアァ…―

 ―グ…ガアァ…―


「いきます!」

蒼は弓を構え、矢を放った

 ヒュンッ!

 

 ブサッ!ブサブサッ!


 ―ガアッ…!―

 

「砂嵐!」

 バババババ!!

山城の攻撃が下級怪物達を襲う


 ―ガァ……―

 バタッ…バタバタッ…

次々と倒れていく怪物達

簡単に塞いでいた道を進むことが出来るようになった

「余裕すぎる…」

 ザッ…ザッ…ザッ…


歩き続け、蝶々達は奥へ奥へと進んでいく

進んでいく内に、奥の方に謎の広い空間があるのが分かる

そこには蝶々も見たことがない謎の怪物がいた…



 

 

 ―もう少しで生まれそう。もう少し…―

大きな釜を使って怪物を生成している謎の怪物

人間の女性の様な見た目をしており、凄く髪が長い。肌は紫色


 タッタッタッ!

蝶々は猛スピードで近づく…

「ヒミを生み出すのもこれで終わりだ!オラァ!!」

 バーン!

蝶々は持っていた刀でその大きな釜を壊した


 ―な…何をする…!もう少しで生まれるところだったのに…―


「9対1、言っておくがお前に勝ち目はないからな」


 ―私はこの世界でのヒエラルキーが上位なの、高貴な存在!こんなところで死んでられないわ―

 ―そんなことよりあの量のヒミをどうかわしたっていうのかな?もしかして、自分達の町を捨てたってこと?―


「全部殺した」


 ―全…部?嘘だ…人間如きが…―


「次はお前の番だぞ」

蝶々は刀をその怪物に向ける

 

 

その時だった… 

 ドンドンッ!ドシンドシンッ!

 ―マザーニハ、指一本モ触レサセナイ!―

 ドシーーン!!

そこへ鋼鉄の怪物が現れる…


「蝶々!あいつ来ちゃったけどどうする」

山城は蝶々に向けていった


「そうだな…あいつが来たとなれば、ここは一旦蒼達を避難させたほうがいい」

「蒼達は早く逃げろ!」


「分かりました!」

 タッタッタッ…

蝶々の命令で、この洞窟から逃げる蒼達


「ガイが来るとなると…相手は俺らじゃないとな…」


 

 

 ―ガイ、ありがとうね―

鋼鉄の怪物を優しく撫でるマザーと呼ばれる怪物…


 ―マザーヲ、守ルタメナラ―

そうして、マザーと呼ばれる怪物は洞窟の奥深くへと逃げてしまうのだった…


 

 バッ…!

蝶々は高く飛び、奇襲を仕掛ける

「くらえ!蝶の舞!」

 ズザザザ!!!


 ―ガアッ…!グアッ!―

斬撃をくらいまくる鋼鉄の怪物

 

「土の手!」

 ガシッ!

山城の技によって、鋼鉄の怪物は足を掴まれてしまう


「鉄の雨!」

 バババババ!!

鋼鉄の怪物の身体に鉄が突き刺さる


 ―グハァ…―

 ―俺ハ…死ナナイ!グガァァ!!―

おぞましい声をあげて、蝶々達を吹き飛ばす

 ―マザー…見テイテ下サイ。ガアァァ!!―

雄叫びをあげると、鋼鉄の怪物の周りから下級怪物が姿を現した


 シャキンッ!

「無駄なことを…!蝶の舞!」

 ズザザザ!!

蝶々は下級怪物達を切り刻みながら、鋼鉄の怪物に近づいていく…

 

 ―カカッタナ!―

鋼鉄の怪物は目を見開いて言った

すると、切り刻まれた下級怪物の身体がニュルニュルと動き出し、蝶々に纏わりつく

「うっ…!何だこれ…」

動きにくくなってしまう…


 ―死ネェ!―

 バゴーーン!!

鋼鉄の怪物は、大きな足で蝶々のことを蹴り飛ばした

 ―グガァ!!!ココカラハ、俺ノターンダ!!―




 ………………


  

ゲートから抜け出した蒼達…

「蝶々さん達…大丈夫かな」

心配する葉奈


「あの人達なら余裕でしょ。蝶の舞で一撃だよ!」


「だよな、ん?」

蒼は、怪物隊からの連絡に気づく

「花沢高校に怪物出現?直ちにむかえ?」

「そっか、怪物の世界にいたから届いてなかったんだ…」


「何だよそれ、早く行かないとやばいじゃん!」


「いけいけ!早く行くぞ!」

 タッタッタッ!!




 

 タッタッタッ!!

花沢高校に辿り着いた蒼達…

しかし、江土高校の時と同様に廃墟化してしまっている。そこら中に無数のゲートが開かれており、怪物の世界が侵食しかけている

「止めるためには、この中に入るしか無い」


「少しでも止めれるなら、やってやる!」

そうして彼らはゲートの中に入っていった…




2つ目の怪物の世界… 


 ザッ…ザッ…

 ―グガァ…―

下級怪物が辺りを徘徊している…


 シャキンッ!

「見つけたぞ!オラァ!!」

 ズバッ!ズサッ!!


 ―ガァ……―


 ガガガガ……

その怪物が倒されたと同時に、1つのゲートが閉じていった…


「この調子で閉じまくれ!行くぞ!」


 ズサッ!ズサッ!ズサズサッ!

手当たり次第の下級怪物を倒す蒼達…

それなりにゲートの数も減少していっている

「いい調子だ。このままいけば侵食は止められる…」


すると急に、赤城の顔横にナイフが飛んでくる

 ヒュンッ!

「なんだ…」

 


 トコトコ…

 ―またお前らか。どうした?死にに来たのか―

前の方から、グレイ怪物と空間の怪物がこちらに歩いてくる


「グレイと、謎の怪物…」


「あの気持ち悪い方の怪物は倒すのが難しそうだが、グレイに関してはただの対応怪物。まずはグレイを落とすとするか…」


「分かった…」

蒼は弓を構え、グレイに向けて矢を放った

 ビュンッ…!

 

するとグレイは言う… 

 ―ゾラ、頼んだ―


 ―分かった。はっ!―

空間の怪物は技を使い、グレイの周りの空間を異空間に変えた。そして蒼の弓矢は、その異空間によって弾かれてしまう…


「弾かれただと…?」


「それなら、剣ならどうだ…!!オラァァ!」

 バヂィッ!バチンッ!

赤城の剣も弾かれてしまう…


 ―ヒミ、お前は下がっていろ。後はやるから―

そう言うと、空間の怪物が前に出始めた


 ―お前だけいいとこ取りかよ。まぁ分かった。俺はここの世界の探索を行う―

 ―あっちとは違う何かを見つけ出せればいいけどね―


 ―俺の兄がここに封印されているはず。頼んだよヒミ―

そうしてグレイ怪物は、奥へと進んでいった…

 

 ―それじゃあ6人!まとめてかかってこい!―


「くそ…オラァ!!」

赤城とバロンの2人は、武器を構えて襲いかかる


 ―ふふふ…効かない―

赤城達の攻撃は全て異空間によって弾かれてしまう…

 

 バンッ!バコンッ!

空間の怪物の殴打により、赤城とバロンは吹き飛ばされてしまう


「これならどうだ…」

蒼は敵の背後に回り込み、弓矢を放った

だが、空間の怪物はそれに気づく。そしてすぐさま背後に亜空間を発生…

 ギギギ…

その亜空間は、蒼の弓矢を飲み込むと空間とともに消えてしまった

すると、消えたと思っていた亜空間は、ゴルドの背後に発生、そして蒼の弓矢をゴルドめがけて飛ばした

 ビュンッ!


 ブサッ!

ゴルドの左腕に命中する

「があっ!どういう…ことだ…」

ゴルドは膝をついてうずくまる…


「大丈夫…!?今から回復するからね」

葉奈が走ってやってきた


「ありがとう…」

葉奈の回復によって、ゴルドの傷が癒えていく


 

 ―蝶々達がいないおかげで楽に勝てそうだよ!オラァ!オラァ!―

 ドスッ!ドスッ!


「くっ…!危ね…」

ギリギリで攻撃を避ける赤城…

「今の私達じゃあいつに勝てない…ここは逃げるしかないぞ…」

そうして彼らはそのままゲートに向かおうとする。しかし…


 ―逃がすわけがないだろ!はあっ!―

空間の怪物が放った謎の空間が彼らを遮る…

ゲートが塞がれたことで蒼達は逃げれなくなってしまったのだ…


「完全に空間が操られてしまっている…」


「あいつを倒さない限り、ここから抜け出すことは出来ない…」


 ―ハッハッハッ!今も侵食は行われ続けるだろう。そしてお前らはここで死ぬ。その石も返してもらうよ!ハッハッハッ!―


「下手に攻撃をしないほうがいい…」


「でも攻撃しないと一方的にやられるだけ…どうすれば…」

様子を伺い続ける蒼達…


だが先に動くのは空間の怪物の方だった

 ―死ねぇ!!―




 ………………

 


一方で蝶々の方は…

 バーーン!ボガーーン!バーン!!

 ―グガァ!!!―

鋼鉄の怪物は、谷口、山城を吹き飛ばした


 バッ…!

すぐに体勢を立ち直す山城は、刀を構え飛びかかった

「オラァァ!!」


 キンッ!!

鋼鉄な腕と、山城の刀がぶつかり合う

 ―ガガガ!!グガガ!!ガァ!!―


「その腕…!切り落としてやる…!!」

 ガガ…ガガ…

しかし山城の方が少し劣勢の状態…


  

するとそこに…

 ビュンッ…!

「うおらぁあ!!」

蝶々がものすごい勢いで飛びかかってくる 

 シャキンッ!ズザザザザザ!!!

持っていた刀で鋼鉄の怪物の背中を斬りまくる


 ―ガアッ!!ガアァ!!―

 ズザザザ!!

 ―ガアァァ!!―

鋼鉄の怪物は雄叫びをあげながら、腕を左右に振り暴れ出す


「暴れて自分を守ったつもりか?」

「だが1つ守れていない場所がある…それは首だ!」


「蝶々行け!」


 シュンッ…!

蝶々は鋼鉄の怪物の肩に乗った

「はあっ!」

 ズザザザ!!

 

 ―ガアァ!!!ガアァ……!!―

 ドボドボ……

鋼鉄の怪物は首元を切られ、紫色の血が出まくっている

 ドシーーン!!

遂には自ら倒れ出した


  

 スタッ…

「ふぅ…後はトドメを刺すだけだ」

蝶々は刀を降って血を落とす

 

「よし、こいつを倒したらここから脱出しよう。蒼達も心配していることだろうし」


 シャキンッ…!

蝶々達はそれぞれ刀を構え、鋼鉄の怪物のもとへと歩いていく…

「トドメ…」


 

すると…

 ゴゴゴゴ…!!

 ババババーーン!!バーン!!

上空から急に巨大な手が現れる


「な…なんだ…」


その手は長の手だった。鋼鉄の怪物を優しく掴み、そのままその場から消えていった…


「長だ…あれは長の手だ…」


 ゴゴゴゴ……

長の手のせいで、洞窟が崩れかけている


「この洞窟が破壊される前に去るぞ…!」


「やばすぎるって…!」

 タッタッタッ…!!



 


 怪物の世界は色々ある。1つだけではない

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