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3 魔法石

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 タッタッタッ…!!

怪物から逃げる蒼達…


 

そんな中…

 ―フンッ!フンッ!―

鋼鉄の怪物は、一体の下級怪物を手のひらに乗せる

そして、乗せた下級怪物を蒼達に向けて投げつけた

 ヒュンッ!


 ボガーーン!!

その下級怪物は、6人の行く手を塞ぐかのように着地する

  ―グ…グガァ!―


「撃て!」

 バババババ!!


 ―グガァ!!―

その怪物は蜂の巣状態に撃たれる


 

「こんな奴にかまってられない!みんな早く行くぞ!」

 タッタッタッ…

再び逃げる彼ら

 タッタッタッ…

葉奈は逃げながら後ろを向き、持っていた銃で怪物を撃つ


 バンバンッ!

だが、数が減っている様子が全くない…


 

 ドシンッ!ドシンッ! 

 ―潰シテヤル!ハァッ!―

再び下級怪物を投げ始めた

 ヒュウーー


「やばい…このままじゃ俺ら潰される。一斉に横に飛べ!」


「分かった。はあっ!」


 バゴーーン!!

蒼達6人はなんとか潰されずに済んだ

しかしその下級怪物は立ち上がり、前に立ちはだかる


「くそ……道が塞がれた…」


「撃つのをやめるな!はあっ!」

 バババババ!!


 ―グガァ!!―

蒼に飛びかかろうとする一体の下級怪物…


そしてそれに気づいた蒼…

「死んでたまるか…!はっ!」

持っていたナイフを、飛びかかってくる怪物の顔めがけて投げた

 ブサッ!


 ―ガァ!!―

 バタッ…


 

 バババババ!!

再び怪物に向けて撃ち続ける。しかし…

 バババ…!バ、バ…

「嘘だ、弾切れ…?」

ローサの銃が弾切れになってしまう…


 ―ガァア!!―

だんだんと、怪物が近づいてくる

 ザッ…ザッ…!


 カタカタ……

ローサは息を呑んだ。そして震える手でナイフを構える

 


 


 ゴゴゴゴ…!!

すると次の瞬間…

空に渦状の黒い霧が発生する。そこから目が1つの、巨大ミミズ型怪物が姿を現す

ぶら下がる様に登場し、蒼達6人を見下している

 ―人間は大分久しいな…―



 ―長ダ…長ダゾ!!―


 ―グガァ!!―

怪物の長が登場したことで、怪物全体が興奮し始める


「何なんだ…あいつは…」

上空を見上げる赤城


「あのデカさ、何十mあるんだ…?あんなやつ倒せるわけがないだろ…」

 

「俺らは…こいつらに殺される…」


 

 ―ガガガガ!!!ガアッ!―

そうして怪物の長は、目から眩い光を放った

そしてその光は赤城を照らした

「なんだこの光…?何か起きるわけでもな…」

「あっ…がっ…!動けな…い…」

長が放った光のせいで、赤城は1ミリも身体を動かすことが出来なくなった


「赤城!!どうした!」

蒼が声を掛ける


「身動きが取れないんだ!」


「待ってろ!」

赤城のもとに向かおうとする蒼…

だが赤城はそれを拒む

「来るな!来たら先輩までもがこの光の餌食になってしまう!」


「見捨てられないんだよ……」


「見捨てて下さい!早く行って!早く!」


怪物の長は、自身の身体に右手を生やした

長は、そのいかつい見た目をした大きな右手を、赤城めがけて振り下ろそうとしている


「みんな…さようなら…」

覚悟を決めた赤城…


 

  

するとそこに、謎の人物3人組が現れる!

 

「蝶の舞!」

凄まじい剣さばきで、地上にいる下級怪物を切り刻み進んだ。そして物凄いスピードで光の中に入り、赤城の手を掴んだ


 スタッ…

その人のおかげで、光の中から脱出できた赤城

 

「はあぁ…はあぁ…あなたは一体?」


「私の名は蝶々。あそこに俺の仲間である谷口と山城がいる。彼らに連れていって貰えば帰れるぞ」


 シャキンッ!

蝶々は刀を構え、怪物の長を倒しに上空へと飛び立った

「蝶の舞…!」

 バッ!


 ゴゴゴゴ…!

 ―お前か蝶々…!くそ…―

 シュンッ……

黒い霧に纏われ、怪物の長はどこかへと消えてしまった…



 

 ………………

  

一方で谷口と山城は、蒼達6人を連れてゲートから脱出する

 


 

「これで大丈夫だ。しかし、お前達はもう帰ったほうがいい。ここからはもう危険だから」

山城から忠告を受ける


「いや、俺らにもあの怪物達を倒させて下さい!」

赤城は真剣な顔で言う。だが、


「死にそうになったというのにまだそんなことを言うのか」

「あいつらを倒すのは簡単なことではないんだぞ」


「この学校のことも、親友の復讐のためにもやらせて欲しいんです」


「懲りないな…それなら蝶々と話し合いだ」


 

すると、蝶々がゲートから出てきた

 

「丁度来たか」

そうして谷口は、赤城達の要望を蝶々に話し始めた

「こいつら、俺らと怪物を倒したいそうだって。蝶々はどう思う」


「悪くはないな。実質生身であんなに怪物と戦えていたんだ。いいと思うがな」

「しかしここはもうダメだ。完全に侵食されてる。ここはもう怪物の世界と何ら変わりない。危ないから俺らのアジトに来い」

江土高校はすでに侵食済み、ゲートが開きっぱなしで、人間が立ち入れるような場所ではない

 

そうして蝶々は自身のアジトへ、蒼達を案内する


 

 ………………


  

道中…

 ザッザッ…

ひとけの無さそうな森に入り始めた

「なんですかここ…」

蒼は聞いた


「森だ」


「森!そのくらい分かってますよ…なんでこんなところに…」



 

 ………………


  

 ザッ…ザッ…

「よし着いたぞ」

彼らのアジトに着いたそう。

見た感じ、木でできた手作りの小さな家という印象

中に入ると住めなくはない。そんな感じだった


「改めて、私の名前は蝶々」

見た目は男で、20歳程の年齢


「俺は山城」

蝶々と同じく見た目は男で、20歳程の年齢


「私は谷口」

見た目は女で、20歳程の年齢


  

ふと、葉奈が質問をする

「蝶々さん、あの時技みたいなの放ってましたよね。空を浮いたりしてずっと気になってたんですけど」


「やっと聞かれましたか」

「何故俺達があんなことをできたのかと言うと、この石のおかげなんだよ」

蝶々は自身の持っているその石を見せた


「何この石…でもこんなのでどうやって?」


「この石には、強いエネルギーが内包されていてな。俺の紫色の石だとしたら、蝶のようなしなやかな動きができるとか」


谷口も自身の石を見せる

「私の灰色の石に関しては、鉄とか霧とかを使って戦う」


山城も自身の石を見せる

「俺の茶色の石は、土を操ったりな」


 

「なんでそんな物を持っているんですか?」

赤城が質問する


「俺らは昔に怪物と戦ったことがあってな…その戦いで、彼らを封印した際に回収したんだ」

その石は、怪物が生み出した物だった

「あの時は何人もの犠牲者が出てしまったが、あのままいったら支配されていただろう。だが再び封印が解かれてしまったとは…」


「その石は怪物が生み出した物ということか…」


「怪物が倒したいんだったら、この中から自分の使う石を取れ」

山城は、色んな石の入っている箱を取り出した

そうして、赤城は赤い石を

蒼は青い石

葉奈は緑の石

ローサは水色の石

バロンは黄色の石

ゴルドは金の石を取った


「自分の石を取ったら、後は怪物について知ると良いよ」

谷口は、怪物の種類が記された書を見せた


そこに書かれていたのは、6大怪物の名前があった。まず1体目

 

 下級怪物 体長は1〜2mとそれぞれ違う。ゲートを開く役割をしている。人間が怪物の世界で死ぬと、こいつになる(名称ザゴ)

 

 対応怪物 他の怪物は、人間界にいると力が落ちてしまうがこいつは対応している。体長は1〜3mと、それぞれ違う。量産型、飛行型もいる(名称ヒミ)

 

 空間の怪物 アメンボみたいな細い脚で、体長は5mくらい。亜空間と異空間を駆使し、戦う(名称ゾラ)

 

 変身の怪物 人のような体長、姿をしている。一度見た人間、怪物に姿を変えられる。少し劣った状態で変身するのがデメリット(名称ガーラ)

 

 鋼鉄の怪物 鋼鉄な装甲を持つ。体長は3mくらい(名称ガイ)

 

 怪物の長 体長は何十mにも及ぶ。渦巻いている黒い霧から身体を出しており、ミミズのような長細い形をしている。様々な光線と、大きな右手を使う(長)

 

全員身体が紫色

「長の見た目が相当変わっていたな…」

蝶々は、長の情報を書き直した


 

「みんなは、怪物の世界で死んでしまったら下級怪物へと変貌してしまうのは知っているよな」

山城が声をかける


「一応知っています。でも、怪物にはこんなに種類があるとは知りませんでした」

蒼が答える


ローサは、スマホを取り出した

「繋がらないな…」


スマホを見て不思議がる蝶々

「何だそれ、小さいテレビか?」


「スマホですよ。まぁここ繋がらないからそりゃあ知りませんよね」

「ていうか、スマホは知らないのに、テレビは知っているんですね」


「一応…」


「そうだ、明日スマホ買いに行けばいいじゃん」

葉奈が提案する


「便利な物なんだったら…それもありだよな」


「そうだな」

谷口と山城は同感する


 

そうして蒼達6人はそれぞれ自身の家に帰っていった

彼らは、蝶々達にスマホを買ってもらいたいということで、明日の朝に赤城の家に集合することとなった



  

次の日…

約束通り、赤城の家に蝶々達3人と、蒼達5人が来た

「さっそく行きますか」


「蝶々さんたち、お金の用意は出来てますか?」


「オッケー」



 ………………


 

一方で怪物の世界では…

 ゴゴゴゴ…!!

 ―蝶々とまた再開してしまうとはな…―

怪物の長が、6大怪物の内5大を集め、集会を行っていた

 

 ―私がいなかった間にそんなことがあったとは…―

グレイ怪物は、申し訳無さそうな顔で言った

 

 ―あいつらから石を取り返して楽に支配を続けるか、それとも、例の計画を進めて支配するのか―

変身の怪物が、長に提案をする


 ―そうだな…まぁ、1地点終わらせたんだ。後者を進めた方がいいだろう―


 ―分かりました。一応、私の能力を使って、石を取り返せられるかやってみます―


 ―分かった。あまり無理はするなよガーラ、―


 ―はい―

そうして変身の怪物はどこかへと行った

下級怪物にゲートを開かせ、ゲートを通っていった


 ゴゴゴゴ…!!

 ―それでは、ヒミ達を人間界に送り込むとしよう―


 ―分かりました。ガイ!ヒミ達をここに集めろ!―

グレイ怪物は、鋼鉄の怪物に向けて命令する


 ―俺ニ指図スルナ…―

 ―マァイイ、来イ!ヒミ達―

 ゴゴゴ……

多くの対応怪物が現れる

そして下級怪物達は一斉にゲートを開いた

 

そのゲートを経由して、一体ずつぞろぞろと対応怪物が人間界に侵入してくる

江土高校の敷地内には何十体もの対応怪物が解き放たれてしまった…

 ―グガァ!!―




 ………………

 

「あれがあれば遠くでも会話が出来ると…」

 

「そうなんですよ。でも、多分あの山の中ではインターネットが繋がらないというか…」


「インターネット?もう難しくて分からん!」

軽く呆れる蝶々


  

そんな中、江土高校から抜け出した対応怪物が外で暴れ出していた

 ―グガァ!!―


その雄叫びを聞いた蝶々

「これはあいつらの声だ」


「ヒミ、対応怪物の奴らだな」

谷口は灰色の石を使い、対応怪物を倒しにいった


 

「なら、俺らもいくか…」

蒼達も石を使い戦いにいった



 

 


 ―それぞれ怪物には何かしらの能力を持っている―

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