同窓会(4)
土曜。
おれは集合場所に予定時間の10分前に到着した。
なんだか落ち着かない。
それと、中沢に会えるんじゃないかって期待。
中沢が来るかどうか、おれは真木には聞かなかった。
クラス会を教えてくれて、おれの居場所まで調べてくれた真木より、中沢が気になるってのが悪いと思ったから。
5分前。
ちらほらと懐かしい顔が見え出した。
けど、おれは黙ったまま。
なんだか気恥ずかしくて、自分から近寄れなかった。
てか、誰も気づかない。
・・・あれ?
おれって、そんなに存在薄かったかな。
そんなに離れてない。
5メートルくらい先にクラス会の一団。
それなのに、誰も気づかない。
意図的にシカトされてンだろーか。
・・・まさかね。
時間ギリギリになって、真木が来た。
こいつはすぐに分かった。
ずいぶん大人っぽくなった。
「よォ、真木、久しぶり~」
あ、寺本。
あれだけノートを見せてやったのに、おれに気づかないなんて。
このまま誰も気づかなかったら、帰ろうかな。
疎外感にスネるおれ。
「これで全員だろ?行こうぜ~!」
寺本はやけにテンションが高い。
あいつのはしゃぎ好きは変わらないな。
「いや、樋口が来るらしいんだか。・・・いないのか?」
真木がきょろきょろとあたりを見回した。
一瞬だけ、真木と目が合った。
けど、真木は「まさかな」って顔で違う方向に視線を向けた。
こら、気づけ。
いい加減、だんまりもツライ。
「あの、おれ、さっきからここにいるんだけど」
ザッと音が聞こえるくらい、周囲の旧友たちが振り返った。
「・・・お前、樋口、か?」
「・・・うそ、マジ?」
そう言えた真木と寺本はまだマシでほとんどが口を開いたまま固まってる。
「そう、だけど」
そして・・・。
「エエェ~ッ!!!!」




