同窓会(2)
「それにしても、よくここのTELナンバーが分かったな」
上野はアクセサリーなんて興味なかったはずだ。
ま、大人になれば趣味も変わるんだろうけど。
『根岸が教えてくれたんだ』
「根岸、さんが?」
そーいやァ、あの子、今どーしてンだろ。
もう引退してるんだろうし。
『どこで仕入れたか知らんが、この人、多分樋口先輩です!って、いきなりおれンとこに来やがった』
二人は今でも付き合いがあるらしい。
『お前、変わったな。写真見たとき、誰だか分からんかったぞ』
だろうな。
おれは変わってた。
内面もだけど、外見が。
大学を辞めて、前の職場にパート採用されたとき。
おれは髪を軽く染めた。
今風というヤツだ。
けど、そのときは、自分ではそんなに変わったとは思っていなかった。
それを自覚したのは、引っ越してから2年後だった。
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順調に仕事を覚えてた。
楽しくなってきた。
恋人みたいな人もできたし。
充実してた。
家に帰ると、電話が点滅してた。
留守電にメッセージが入ってる。
おれは再生ボタンを押した。
『真木です。えーと、樋口芳宏さんのお宅だと思いますが、合ってたら至急連絡ください』
真木!
懐かしい名前だ。
高校を卒業してから会ってないな。
てことは4年ぶりか。
真木の声はなんだか大人って感じだった。
おれはすぐに電話した。
真木はワンコールで出てくれた。
『樋口か?お前、樋口なんだな?』
「そうだよ。久しぶり」
『探したぞ。なんだよ、引っ越ししたんなら、誰かに伝えとけよ』
いきなり非難されてしまったけど、真木の声はなんだか弾んでいた。




