オトナ的アクション(2)
ユウさんとのメールのやりとりが続いた。
ユウさんはとても大人で、紳士的な人だった。
そりゃそーだろ。
10歳以上、年が離れてるんだから。
<ヒロくんは、今までに付き合ったこと、あるのかな?>
ユウさんから、こんなメールが届いた。
見栄をることでもないし、おれは正直に答えた。
<ないんです。そんなヒマがなかったから>
送信。
すると、
<じゃ、エッチの経験もないの?>
おれは赤面した。
オトナって、こんなことも平然と聞けちゃうんだァ。
赤面しながらも、そんなところで感心しちゃった。
<はい。ないです。遅いですか?>
ちょっと気にしてた。
<そんことないよ。自分のやるべきことを見失わずにいるってことは、すごいことだよ>
おォ、なんてオトナな意見。
<今度、会わない?>
そのメールに、おれは一瞬、フリーズした。
会うことのないメル友。
会えないと言ったのは、おれの方。
それが前提だった。
ホントか?
おれの一歩踏み出すアクションは、それでいいのか?
いつか、こうなることは予測してた。
いや、心のどこかで、それを期待してた。
会うことを。
しばらく考えて、おれはメールを送信。
<いいですよ>
これがおれの答え。
会うとどうなるか。分からないワケじゃない。
そこまでオコサマでもないし。
<ありがとう。じゃ、ヒロくんの都合のいい日、教えてよ>
こちらのちょっとした混乱も知らず、ユウさんのメールは落ち着いていた。
とりあえず、空いてる日をまとめてメールしてみた。
<じゃ、今度の土曜は?>
その日はユウさんも休みらしい。
おれはOKした。




