リセット(7)
<元気になってよかったな。な、今度の休みはいつ?>
昼の休憩になって、ガイからのメールに気がついた。
<ん~っと、あさって。金曜かな>
<会いたいんだ>
<いいよ。予定ないし>
<おれンちに来いよ>
ドキン。
とうとう来た。
震える指で、返信。
<いいけど、仕事は?>
<あるけど、おれ、けっこう都合つけやすい仕事してるんだ>
<ンじゃァ、昼過ぎからなら。昼に母さんを迎えに行かないといけないから>
<分かった。じゃ、それが終わったら、メールしてな。待ってる>
もしかしなくても、おれたちは体を重ねるんだろうな。
軽いかな、おれ。
でも、多分、これはそのお誘いだ。
ドキドキしながらも、冷静な部分がある。
それは「樋口」として生きてた部分。
ちょっとフクザツ。
中沢はガイとしておれを「ヒロ」と見てる。
中沢の中に、おれはもう、いないんだろうな。
そりゃそうだ。
ただの友達だったんだから。
そして、そうなってしまったのは、おれが選択した結果。
・・・もういいってば。
やめよう。
今がよければ。
これからがよくなれば。
ガイとの今と未来をこれから作ればいい。
気分を切り替えて、おれは仕事。
二度と発作は起こさない。
母さんにも、ガイにも、心配させない。
だからムリな仕事はしないようにした。
大切な人のために、まずは自分が丈夫であること。
そう言い聞かせた。




