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どうかご自愛を・・・  作者: かのい かずき
109/155

リセット(3)

「ちょっとォ~、センセー。ボサッとしてないで、ちゃんと教えなさいよ~」


テメェ、ここではオネエ言葉を使うなと言っただろ!


おれは作業用の目打ちでヤツの手を軽く突き刺した。


「きゃっ!いった~い!なにすンのよ~。ひっどいわ~」


「あ、ゴメン。ちょっと殺意がわいちゃった。許せ」


おれはヤツに教えるフリをして近づいた。


「ここでオネエやるなって言ったよな」


「あらァ、忘れちゃったわ、そんな小さいこと」


なにぬかすかコノヤロ。


「そんなに睨むなよ。悪かった」


男キャラに戻ったけど、ヘラヘラ笑って反省の色なし。


こいつはガイと別れてから知り合った。


ゲイ友、利塚亘トシヅカ ワタル


けど、おれは「シン」って呼んでる。


掲示板で知り合ったときはそう名乗っていたから。


年は25歳。


細身でモード系の服を好む。


けど、こいつ、オネエ。


それがダメってワケじゃない。


ただ、場所は選んでほしい。


何度かアダルトな関係もあったけど、今はない。


お互い、フィーリングが違ってたから。


だからといって、付き合いが途切れることはなかった。


けど、もっともいただけないのが・・・。


母さんに気に入られてる!


初めて店に来たときだった。


「はじめまして、マダム」


なんてぬかしやがった。


膝を折って、母さんの手にキスでもするんじゃないかってくらい、キザに決めた。


けど、母さんは・・・。


「まぁ、マダムなんて、生まれて初めてよ、そんなこと言ってくれたの」


母さんはヤツの表面だけのジェントルぶりにすっかり騙されてしまった。


恐るべしマダムキラー。


まぁ、確かに女性ウケはいい。


カッコイイしさ。


それは認める。


そして紳士的な振る舞いは好感度No1!


それもいい。


今もヒマだと言ってウチに遊びに来てアクセを作ってるんだけど、気が抜けない。


「ヒロ~、ちゃんと教えなさいってば~」


だからオネエはやめろっ!

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